ハウステンボスカメラ部第2期 第2回レポート!
「ハウステンボスカメラ部」は、フォトジェニックなテーマパーク「ハウステンボス」を運営するスタッフが、写真・カメラの基礎を学び、上質な写真と映像を、お客様に近い目線で持続的に発信することを目的に2020年より活動しています。
OMデジタルソリューションズでは、機材の貸し出しと写真講習プログラムを提供しています。
「ハウステンボスカメラ部第1期」に引き続き、2023年1月より「ハウステンボスカメラ部第2期」がスタート。
第2回講習サポートメンバーの陽田です。普段は大阪営業所で西日本エリアの営業を担当しています。
第2回の講習は、夜景・イルミネーションをテーマとした撮影実習。写真家クキモト先生に講師をお願いし、講習しましたのでレポートします。
カメラについて学びたい!
はじめに、すこしぼくのカメラへの想いを伝えさせてください。
ぼく入社当初はカメラへの深い思い入れがあったわけではありません。オリンパス(現OMデジタルソリューションズ)に入社したのは、カメラ事業に惹かれていたわけではなく、経営理念の「人々の心の豊かさを実現する」という表現に共感したからでした。
入社後、営業としてカメラに携わることになりましたが、カメラ自体の基本知識が乏しく、お客様とうまくコミュニケーションが築けず、その時に初めて「カメラ勉強しなきゃ。」と思い、カメラ・写真への学びがスタートしました。
知識だけでは伝わらないもどかしさ
小さい頃、よく父が家族の写真を撮ってくれましたが、正直なぜそんなに写真撮るんだろう?思っていました。社会人になり、カメラに携わるようになって少し経った頃、家族と昔の写真を見返す機会がありました。写真を通して過去の記憶が蘇り、家族と思い出話で盛り上がることがあり、「写真は目で見ている世界の一部を切り取るだけではなく、思い出も一緒に残すタイムマシーンだ」と感じました。
カメラの勉強も始め、ますはカメラの基礎知識であるフォトマスター検定にチャレンジ。無事に1級に合格したものの、写真の奥深さを知り知識だけでは物足りなさを感じていたころ、営業先で、一人のお客様との出会いがありました。
カメラについて聞かれ、当時持ち合わせていた知識を駆使して説明しましたが、最終的に「やっぱりカメラは難しすぎてよくわからないから、デザインで選ぼうかな。」と困った顔で去っていきました。
性能を伝えるだけではなく、写真を撮る楽しさを伝えることができれば、反応は変わっていたかもしれない。
カメラは人々の心の豊かさを実現する
社内で写真をよく撮影している人にカメラの魅力について聞いてみたが、人それぞれ話してくれたことは違ったが、みんな目を輝かせながら、自分の撮った写真をたくさん見せてくれました。
その時に見た写真は、どれも1枚の写真で見る人を引き付ける力があり、私が撮っている写真とはまるで異なり、自分とは被写体へのこだわり、写真に収めたいという想いが明らかに違っていました。
いま、私は出かける時はカメラを持ち歩き、様々な角度からどう写真に収めるのが良いかを考えながら写真を撮っています。普段何気なく見ていた景色やモノも今までとは違った視点から見えるようになり、日に日にカメラを通して、自分の心も豊かになっていきました。
人それぞれ考え方が違うように写真表現方法も異なり、正解がない世界は非常に面白いと思う。
私はただカメラの基本知識を教えるだけでなく、私が感じたこの面白さをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと考えるようになりました。
カメラの可能性を伝えていきたい
ハウステンボスカメラ部第2期の活動サポートメンバーに選抜されたとき「よっしゃー!」と心の中で叫んでいた。もちろんハウステンボスを見られる喜びもあったが、来園する人たちに喜びを与え幸せにするテーマパークハウステンボス。そこで働くスタッフがどのような思いで写真と向き合っているのかを肌で感らじれるチャンスでもあったからです。
第2回となる今回は撮影実習。テーマは「夜景・イルミネーション撮影」。スマートフォンではキレイに撮ることが難しく、キレイに撮りたい被写体としても人気のテーマです。今回の講師は写真家クキモトノリコ先生。大阪で何度もセミナーをご一緒させて頂いて、わかりやすい指導が人気の先生です。
はじめは「夜景・イルミネーション撮影」の座学からスタート
① カメラの基本設定
② EVの変化で変わる華やかさホワイトバランスで変わる雰囲気
③ ボケ感のコントロールの方法、広角/望遠のレンズ効果、
④ アートフィルター/多重露出の機能
座学の後は、撮影実習で外へ。この時期の佐世保は予想以上に日が長く、夜景、イルミネーションの点灯まで時間があったため、場所を室内に移して撮影実習。ここはさすがハウステンボス!撮影の被写体には困りません。
講習に参加しているハウステンボススタッフの方々から出てくる言葉は、「来園頂いた方に、キレイな写真を撮って帰ってもらいたい!そのためには自分たちが写真を上手く撮れるようにならないと。」それぞれ撮りたいモノへの強いこだわりと、熱い想いがありました。
みなさん特に興味を持っていたのが、背景をぼかした写真の撮り方。玉ボケの作り方。
F値の設定や、被写体との距離の取り方、広角と望遠レンズの違いを駆使しながら、試行錯誤して撮影。
クキモト先生から紹介のあった、スマートフォンを被写体にしたボケ写真では、視点の違いを楽しみ皆さん真似して撮影していました。
様々な形に型を抜いた、型紙をレンズ前に使用することで、ボケの形を変えられることも、大きなボケ写真が撮れる一眼の楽しみ方の一つとして紹介。
OM SYSTEMのアートフィルターについては、さすがにInstagramのエフェクトで皆さん慣れているせいか、アートフィルターの理解も早く、すぐに好みのアートフィルターを見つけて撮影していました。
カメラに設定とちょっとした工夫をアドバイスしただけで、目を輝かせながらレンズを向けて楽しそうに撮っている姿、
撮った写真をお互いに見せ合って、どのように撮ったかを教え合いながら、撮影技術が伝搬していく光景がとても新鮮で、私自身も刺激になりました。
来園する人たちに喜びを与え幸せにするハウステンボス。そこにカメラの力が加われば、より魅力的なテーマパークになると思います。
ハウステンボス公式SNSで投稿される写真の一部は、今回参加されたスタッフの皆さんが撮影されているとのことで今後の公式SNSの写真が楽しみです。
今度はプライベートでゆっくり遊びに来たいと思います。
文・写真:陽田海斗、ハウステンボスカメラ部
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