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湖北野鳥センター ✕ OM SYSTEM 昆虫観察・撮影体験会 体験記

【わたしのまちとカメラ Vol.035 長浜ローカルフォト#012】

長浜ローカルフォトの田中仁です。2023年10月14日の土曜日、滋賀県長浜市の湖北野烏センターに於いて「昆虫観察・撮影体験会」が午前と午後の二回に分けて開催されました。
主催は、野鳥観察を通して湖北の自然の豊かさや素晴らしさを学ぶことができる体験型の観察施設「湖北野鳥センター/琵琶湖水鳥・湿地センター」。共催は長浜ローカルフォトが大変お世話になっているOMデジタルソリューションズ株式会社です。長浜ローカルフォトからはボスの田中香織代表と田中仁が参加しました。



湖北野鳥センター/琵琶湖水鳥・湿地センター

長浜市湖北町今西の琵琶湖岸に立つ、野鳥観察を通して湖北の自然の豊かさや素晴らしさを学ぶことができる体験型の観察施設です。
センター周辺の琵琶湖湖岸は、遠浅の湖岸が続き、ヨシなどの水生植物をはじめ、魚や鳥達の絶好の生活場所になっています。四季を通してたくさんの野鳥が飛来し、観察できます。今まで確認された野鳥は53科250種に及び、滋賀県全体で確認された種の約70%以上を見ることができます。
琵琶湖の北部「湖北」には四季を通してたくさんの野鳥が飛来する美しい風土は、多くの野鳥愛好家や写真家が訪れ、心和む豊かな景色は多くの方に親しまれています。


自然豊かな湖畔で昆虫を撮ろう

普段は多様な野鳥の観察撮影会ですが、今回のイベントは「昆虫」をテーマとした観察撮影会です。実は滋賀県に生息する昆虫は野鳥の種類にも負けないほど豊富で、トンボだけでも約100種類生息しているんです。全国に確認されているトンボが約200種類らしいので、その豊富さが感じられますね。

今回の昆虫観察・撮影体験会に講師としてご指導いただくのが自然写真家の田中博さん。カメラ雑誌などの執筆を勤める他、数々の写真展や写真集の出版、講師を努め、トンボ撮影をライフワークとしておられます。今回のイベントにはとっても頼りになる先生。ウェブサイト「田中博のトンボと花のギャラリー」は必見です。

そして、今回のイベントには滋賀県立河瀬中学高等学校で写真部の部長をされている田中碧さんも姉妹で参加されました。田中碧さんは、2023JPS展 18歳以下部門 最優秀賞や近畿高等学校総合文化祭優秀賞など、昆虫写真で活躍する高校生フォトグラファーです。


カメラ講座で撮影方法を学ぶ

今回使用するカメラとレンズは、フラッグシップ ミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM OM-1」と超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」の組み合わせ。昆虫なのになぜ超望遠ズームなの?と思いますが、昆虫を驚かせないちょうどよい距離感と、結構寄って撮れるマクロレンズ的な使い方ができるそうです。なるほど!
田中博さんからこの季節に撮影できる昆虫や生態の解説、撮影時のマナーなどを解りやすく教えていただき、飛び立つ蝶のシャッターチャンスを逃さない「高速連写モード」や過去を遡って撮影できる「プロキャプチャーモード」も設定していただいたので、ビギナーの方でも最高の1枚が撮れるかもの言葉に、参加された方からワクワクが溢れていました。もちろん私たちも。期せずして”田中博さん””田中碧さん””田中香織さん”わたくし”田中仁”と「田中」が4人も集まってしまった昆虫観察・撮影体験会ですが、参加されたみなさまとともに、ドキドキしながら琵琶湖に隣接する撮影ロケ地「野田沼」へ向かいました。

昆虫を求めて野田沼へ

湖北野烏センターから野田沼へ歩いて15分ほど。道中には閑静な集落や田園地帯が広がります。一見生き物の動きがない静かな風景に見えますが、よ~く目を凝らしてみると、チョウやバッタなど、たくさんの昆虫が目に飛び込んできます。普通に歩いていると全く気付かないのに、こんなに生き物で溢れているなんて!

道中撮影が楽しくてロケ地の野田沼に遅れ気味に到着しましたが、やっぱり野田沼のほうがより沢山の昆虫に出会えました。

10月も中旬というのに色んな蝶がいっぱい。ウラナミシジミやヤマトシジミ、モンシロチョウにモンキチョウ。元気に飛び回っています。ふと足元を見るとミツバにアゲハの幼虫が団体さんでお食事中。大きなクモや小さなハナアブ、梢の先にはトンボがちょっと一休み・・・世界は生命でで溢れている!参加された皆さんは田中博さんのお話と撮影の手ほどきを受けて、無心にシャッターを切っていました。撮った写真を見せあいっこしたり。最高の1枚が撮れたかな。

ご案内いただいた湖北野烏センターのスタッフさんから昆虫と環境のお話をうけ、湖北の自然の美しさと尊さを実感。撮影のあいだは普段の生活より時間の流れがとてもゆっくりに感じられた安らかなひとときでした。


田中碧さんのミニ写真展

時間を惜しみながらも満足気に湖北野烏センター戻り、センターで開催中の「田中碧写真展」を皆さんで鑑賞。「海野和男写真展2023・ネクストジェネレーション出展作品」や「2023JPS展 18歳以下部門 最優秀賞作品」7作品を田中碧さんご本人に撮影秘話なども踏まえて解説していただきました。
アサギマダラの生い立ちを切り取った組み写真、トラフシジミの宝石のような卵をマクロレンズで撮影した写真など、息を飲むような見事な表現にみなさん感動されていました。


普段は気にも止めない道端にも、昆虫たちの豊かな営みが溢れていることを改めて気付かせてくれる撮影体験会でした。そしてレンズ越しの昆虫たちはとても美しく誇らしげに映え、参加されたみなさんの心豊かな表情がとても印象的でした。

今回の取材で使ったカメラ・レンズ
Camera:
OM SYSTEM OM-1
OLYMPUS PEN-F
Lens:
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.8
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.8
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

文:田中仁
写真:田中仁

湖北野鳥センター/琵琶湖水鳥・湿地センター
http://www.biwa.ne.jp/~nio/

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