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Limelight 2023 Under30部門 グランプリ作品 大久保 卯月 写真展 「あはれてん」

あはれてんは、2023年6月に千葉県流山市の市指定史跡である一茶双樹記念館で行われた個展をCreativeWallに合わせて再構成したものです。ここでのあはれとは、哀れではなく、あはれの由来となる、人が感動した時に自然に発する音のことです。僕はカメラを持って流山、沖縄、東京などの日本の街を歩き、心が動いた瞬間を撮ってきました。はじめは何かに感動して、それからシャッターを押しているのですが、1時間2時間と撮り続けているとその前後関係は曖昧になり、感動してから撮っているのか、撮ってから心が動いているのか分からなくなります。でもそうやってひたすら歩いて、意識的か無意識的か心が動いた時に、カシャっとなる音やそうやって生まれた写真に僕のあはれがあるのではないかと思っています。
昨年の個展であはれをテーマとしたのは、一茶双樹記念館で「天晴」と書かれた掛け軸を目にした事がきっかけです。そして天晴の語源が「あはれ」という説があることを知った時、かつてその場所でお茶会が開かれて人が集まり、皆で俳句を詠みながらそれぞれのあわれを感じていたのではないかと想像が膨らみ、とても感動しました。だから僕は、そんな場所の力も借り200年の時を超えて、写真という言語で現代のあはれを共有できないかと個展を行いました。今回はそんな空間とは対照的な白い壁に、写真と障子戸を使ってあはれな写真展を目指したいと思います。

出展作品数:約60枚
写真展作品のアザーカットをクリエイティブビジョンにて、スライドショー展示いたします。


■期間

2023年2月1日(木)~ 2月12日(月)10:00-18:00 ※最終日 15:00まで
 ※休館日2月6日(火)・7日(水)  入場無料

■会場

クリエイティブウォール
クリエイティブビジョン

■作家プロフィール

大久保卯月(Uzuki Ookubo)
1995年福岡県生まれ。千葉県流山市在住。琉球大学理学部海洋自然科学科化学系卒業。大学在学中より沖縄県でデザイナーとして活動し、那覇市や浦添市などの地域コミュニケーションや平和事業としての現代演劇を中心に様々な作品の制作・演出・宣伝美術を手がける。デザインとアートの境界に関心を持ち2019年よりアート活動を開始。同年建築家の長谷川清人と共にアートユニットuki結成し、ユニットでのアート制作も行う。ukiの処女作「怪獣の一欠片」は現代アート展MonsterExhibition2019で入賞。2022年写真家の金村修ワークショップへ参加をきっかけに写真家として活動を開始した。撮る人と被写体、撮る人と印刷した写真自体、見る人と写真自体など、写真という実体と写真が影響を与える空間に関心がある。

■会場

OM SYSTEM PLAZA Creative Wall(クリエイティブウォール)
●営業時間
10:00~18:00
火曜・水曜定休、GW・夏季・年末年始の長期休業

●所在地
〒160-0023
東京都新宿区西新宿 1-24-1 エステック情報ビル B1F
電話番号:03-5909-0190

●アクセス
新宿駅西口から徒歩5分
新宿西口地下ロータリー左側の地下道を都庁方面に進む。地下道上部に「エステック情報ビル」の表示あり。

都営地下鉄大江戸線都庁前駅から徒歩4分
B1出口から地下道を新宿駅方面に進む。地下道上部に「エステック情報ビル」の表示あり。

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