自分の鉄道撮影のスタイルに合ったOM SYSTEM - 三橋 康弘
好きな電車の写真を記録するためにOM SYSTEMを手に取ったという三橋さん。自分の足で移動するスタイルに小型軽量のOM SYSTEMはピッタリだという。そんな三橋さんに、なぜOMを使い続けているのかを聞いた。
好きな電車を記録するために選んだOM SYSTEM
ーー 三橋さんがOM SYSTEMと出会ったきっかけは?
私は幼い時から電車が好きで、自分の好きな電車を記録するために写真を撮り始めました。就職してから初めて買ったデジタル一眼レフカメラはオリンパスのE-410で、その後オリンパスのE-5に買い替え、鉄道写真を撮り続けていました。ただ、私は普段三脚を使わずに撮影していたので、E-5のボディーは大きくて重いため長時間の手持ち撮影には向いていなかったのです。
そんな中、E-5の後継機として登場したのがオリンパスOM-DシリーズのE-M1でした。ミラーレスになったことでE-5と比べてボディーが小さく軽くなり、長時間の手持ち撮影が楽になりました。しかも、マイクロフォーサーズマウントになることでレンズが小さくなり、従来のフォーサーズマウントのレンズもアダプターを付ければAFも対応できるため、E-M1の登場をきっかけに、OM SYSTEMへと大きく舵を切りました。
自分の撮影スタイルに合ったOM SYSTEM
ーー 三橋さんが好きなOM SYSTEMのポイントは?
私が好きなOM SYSTEMの特徴は3つあります。
1つ目は「望遠レンズが小さい」です。マイクロフォーサーズのセンサーサイズは、フルサイズと比べて約半分の大きさなので、焦点距離が約2倍となります。そのため、フルサイズ機の望遠レンズと比べて小型に作ることができます。私は鉄道写真を撮るときに、電車に乗って移動し現地で歩いたり、自転車を借りたりして撮影地へ移動しています。車移動なら大きなレンズを持っていくのは容易ですが、自分の足で移動するには荷物を小さくして負担を減らすことが求められます。鉄道写真では望遠レンズを使う機会が多いので、小型の望遠レンズは自分の撮影スタイルにとても合っています。
2つ目は「手振れ補正に強い」です。OM-Dシリーズのカメラには手振れ補正機構が付いており、駅のホームで電車を流して撮るために手持ちで1/5秒にして撮りましたが、ホームはぶれずに電車だけが流れる姿を撮れました。近年はレンズにも手振れ補正が搭載されているため、組み合わせれば3秒くらい手持ちで撮ったこともあります。この手振れ補正のおかげで、夜の駅のホームでの撮影も楽しくなりました。
3つ目は「AFが速い」です。ミラーレスカメラが出始めた頃は、オートフォーカス(AF)が遅いのが難点でした。しかし、OM-D E-M1 MarkⅡからは連続撮影速度が最大18コマ/秒になり、測距点が121点と大幅に増えてAFの追従性能が向上したことから、鉄道写真で問題なく使えるカメラに進化しました。OM-D E-M1からOM-D E-M1 MarkⅡに買い替えてから走る電車を撮影すると、AFが格段に向上していることを実感でき、ワクワクしたことを覚えています。また、人物を撮るときも被写体に素早くピントが合うのは便利です。高速AFに耐えられるカメラになったことで、OM SYSTEMへの信頼度がより高まりました。
今では私の写真活動において、OM SYSTEMのカメラは欠かせない存在となりました。小型で手振れに強く、AF性能が高いので、足で移動して鉄道写真を撮影する自分のスタイルにとても合致しています。私はこれからもOM SYSTEMのカメラを使って、様々な写真を撮っていきたいと思います。
ドキュメンタリーに挑戦したい
ーー 今後撮っていきたいもの、チャレンジしたいことは何ですか?
これまでは鉄道やポートレートの撮影をしており、『駅と彼女。』等の作品制作をしてきました。
今後、「鉄道に関わる人々の営みを写すドキュメンタリー写真」にも取り組んでいきたいと考えています。
写真を通して、普段見ることのない知らない世界を発信できるようにがんばります。
■ フォトギャラリー
■ 三橋 康弘さんが使っている機材(OM SYSTEM)
Camra
OM-D E-M1 Mark Ⅱ
OM-D E-M1 Mark Ⅲ
OM SYSTEM OM-1
Lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
MC-20