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文章に写真をのせて - 坊野美絵

【わたしのまちとカメラ Vol.015 小豆島カメラ#006 】

こんにちは!「小豆島カメラ」のメンバーの牧浦知子です。
今回は、私と同じ関西出身の移住者である「ぼーちゃん」こと坊野美絵さんをご紹介します。ぼーちゃんは小豆島カメラの関わるツアーやお仕事を主になって取りまとめてくれたり、頼れる妹のような存在です。

坊野美絵 プロフィール
大阪生まれ。関西学院大学社会学部卒。大阪のライブハウスで4年間勤めたのち、2013年に小豆島へ移住。小豆島観光協会の広報などを経て、現在はフリーライター。小豆島をはじめ香川県内のまちの情報や人物取材を中心に活動中。HP:「文と写真」

「写真を始めるきっかけは島へ移り住んだこと」

彼女がカメラに興味を持ったのは大学生の頃。その頃持っていたのはコンパクトデジタルカメラ。「出かける時にスナップを撮ったりはしててん。一眼レフに興味はあったけど学生やった自分にはカメラは高価で、他に好きなことも色々あったから天秤にかけるとその時は買われへんかったなぁ。カメラを持ったとしてもこの大阪の沢山の人がいる街中で写真を撮る勇気が自分にあるかな〜って思ってた。」
 
その後、友人が小豆島へ移住し、そこへ何度か遊びに行っているうちに島の魅力に引き込まれていきました。友人が誘ってくれたこともあり自分も小豆島行きを決意したそう。

坊野さんが好きな、集落から見る景色。何度見ても最高な夕日!
(ぼーちゃんの投稿より)

島に来てすぐに働き始めたのが小豆島観光協会。そこで広報を担当します。島のあちこちへ出向き、島の行事やそこに住む人、素晴らしい景色、芸術祭、様々なシーンに出会います。目に映るもの全てが新鮮で「島に来て撮りたいと思うものがいっぱいあってこれは撮るしかないやん!」と、ついに一眼レフカメラを購入。観光協会のブログに写真と文章を日々書き始めました。その一年後に小豆島カメラが結成。OM SYSTEMのカメラを使い始めてさらに愛着が湧いたそうです。どこに行くにも一緒、まさに相棒のような存在。

「文章に写真が合わさった瞬間のおもしろさ」

観光協会では情報を発信する為に、島のあちこちで取材をしたり写真を撮ることで色々な人との繋がりが生まれました。その後、自分が思い描く働き方にもっと近づくために少しずつ動き出していきました。「出版社に出向いてみたり、メールを送ったり、ライターの講座に通ったりしてた。」そうして少しづつ定期的なライティングの仕事をもらえるようになり、現在は雑誌やwebの多方面でライティングを担当しています。
「基本的に文章も書いて自分で写真も撮る形が多いかな。カメラマンさんとやることもあったり仕事によって色々。文章に写真が入るとブワーーってより血が通う感じ!その瞬間がすごいおもしろいねんよな!」と嬉しそうに語ってくれました。

毎年千枚田でお米作りをする一家
(ぼーちゃんの投稿より)
造船所を訪ねた時の一枚
(ぼーちゃんの投稿より)
苺農家のご夫婦
(ぼーちゃんの投稿より)

「カメラ ✖️ 音楽で島をめぐる 想う壺ツアー」

もともと関西では大学時代にライブハウスでアルバイトをしていたぼーちゃん。4回生になって就職活動はしていたものの、その時代はまさに就職氷河期。「音楽が好きで、このバイト先も好きやったから、そのまま続けさせてもらうことになってん。グッズとかフライヤー作ったり色んなことに関わらせてもらった。今やりたいことが目の前にあるならここでしばらく働きたいなと思った。」
そこへ時々出入りされていた、関西のラジオ局FM802のDJ土井コマキさん。その時は一方的に知っているだけの遠い存在でしたが、大阪で開催された小豆島カメラの写真展に足を運んでくれた事がきっかけで、ラジオ番組のコーナーで小豆島カメラを紹介したいと、収録のために来島してくれたのが初めての出会いでした。
そこから島へプライベートで何度も遊びに来てくれるようになったコマキさん。「島で何かやれたらいいなぁ」と話していて。コマキさん自身が定期的に開催していた「想う壺ライブ」そこに私たちがやってる写真ツアーを合体させたら面白くない?って始まったのが「想う壺ツアー」2016年と2017年の二度開催しました。
参加者は関西からのお客さん。神戸からフェリーに乗り島までやってきて、そこからカメラを持って島を巡り、私たちが「見たい食べたい会いたい」と思う体験をしてもらいながら撮影を楽しんでもらいました。そして最後には島での一日を振り返りながらアーティストのライブを堪能するツアー。

2016年は蔡忠浩さん(bonobos)が出演
(撮影 牧浦知子)
2017年はコトリンゴさんが出演
(撮影 牧浦知子)

「ここで出会ったお客さん同志が仲良くなってその後一緒に遊ぶようになったと、後日知らせてくれたり、OM SYSTEM(当時オリンパス)のカメラを購入してくれたり、島のファンになってくれたり。この日をきっかけに繋がってくれるのがすごい嬉しかった。その日にメンバーが撮った写真を見るとその日の楽しい思い出が蘇るねん!」と話します。
カメラと音楽と島に住む地域の人達が繋がったこのツアーは、ぼーちゃんの中で自分が経験してきた点が線で繋がった感覚がしたそう。

ツアー参加者の方にOM SYSTEMのカメラを貸出し。撮影しながら散策
(撮影 牧浦知子)
小豆島食品さんでひしお丼をいただきました!
(撮影 古川絵里子)

インタビューしながら私の中でも思い出に残る楽しいツアーのひとつだったなぁと改めて感じました。またいつかいい形でこんなツアーができたらいいなぁ。

「フッと笑っちゃうような心和むあったかい写真たち」

ぼーちゃんの撮る、穏やかな日常の中に少しフッと笑っちゃうようなユーモアを感じる瞬間。そして心がホワンと和むあったかい写真が個人的に大好き。それはまるでぼーちゃんの人柄そのもの。彼女と話していると「それめっちゃおもろいやん!」という言葉がよく出てきます。好奇心のアンテナが色んな方向に向いていて柔軟。その真っ直ぐな気持ちが目の前の人のいろんな言葉を引き出して、いい表情を切り取っているんだと感じます。
「インタビューで撮るポートレートが最近おもしろくって。お互いの気持ちがそのまま写真に出るところとか。笑顔でもスッとした表情でもその人らしさが伝わるような写真を撮れるようになるのが今の目標。」
ぼーちゃんの書く文章にOM SYSTEMで撮った写真が合わさって、これからどんな世界を作っていくのかな。私も楽しみです!

夕方の散歩中
(ぼーちゃんの投稿より)
じゃがいもとおばあちゃん
(ぼーちゃんの投稿より)
犬のお散歩
(ぼーちゃんの投稿より)
朝の井戸端会議
(ぼーちゃんの投稿より)
くつろぎ中の豚ちゃんたち
(ぼーちゃんの投稿より)

坊野美絵さんが使っているカメラ・レンズ
Camera:
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
Lenz:
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8

文:牧浦知子
写真:坊野美絵、古川絵里子、牧浦知子

今回の取材で使ったカメラ・レンズ
Camera:
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
Lens:
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.2 PRO
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.2 PRO

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