「人の存在」をおのずと感じられる、味わいのある写真が好き - ミカミ ユキ
こんにちは。長浜ローカルフォトメンバーの川地米亜です。
第8回目の投稿は、メンバーの「ミカミユキさん」を紹介したいと思います。
あたたかい笑顔の中、やわらかい口調で語られる「強さ・行動力・スマートさ」とのギャップは、彼女が持つ個性の最大の魅力。また、何をやらせてもセンスを感じずにはいられない彼女を、私は「才能のおばけ」と密かに呼んで尊敬しています。彼女の撮る写真は、その才能をぎゅっと濃縮させて切り取られた「作品」。そこには独自の味わいがあります。
長浜ローカルフォト参加のきっかけ
ミカミさんは、長浜市内にある「湖北の暮らし案内所 どんどん」で働き始めたのがきっかけで、長浜につながりを持ちました。滋賀県東近江市出身の彼女は、同じ県内といえども当初は長浜には知り合いがいなかったそうです。しかしながら、職場では長浜のまちづくりに関わるお仕事。地元に溶け込むためのきっかけを探していたそうです。そんなとき、職場の先輩が長浜ローカルフォトを紹介してくれたそうで、この活動に参加しました。
ローカルフォト以前のこと
ミカミさんは、もともとはファッションデザイナーを目指して、服飾の専門学校に通っていました。卒業後、晴れて企業デザイナーとして職を得た彼女は、大阪や東京で活躍。そんなとき、3.11の地震を経験し、地元に帰りたいという想いを強く持つように。転職活動の末に拠点を関西に移し、京都の会社に転職します。その後さらに、地元滋賀へのUターンへの想いを強くし、現職に就きました。
写真とは?カメラとは?長浜ローカルフォトとは?
デザイナー時代に、京都発信のECブランドの立ち上げに関わった際、プロのライターさんやカメラマンさんと多く接触する機会があったといいます。ブランドを発信する際、いくら作り手が良いものを創っても、魅せ方や発信の方法で伝わり方が全く違うことを知ります。
ミカミさんはそこで、写真やカメラが非常に重要な存在であることを再認識します。まちづくりを主に担う現職においても、まちの魅力を発信するローカルフォトの活動においても、その視点が非常に重要な役割を担っています。
そんな中活動する長浜ローカルフォトは、彼女にとって「カメラを通して人が声をかけにきてくれる」きっかけになったといいます。「カメラしてるんやろ?」と地元の方々から話しかけてくれる機会が増え、自分は地域の写真担当として認識されているんだな、と強く感じているそうです。現在の仕事と活動が強くリンクし、相乗効果を生み出し続けています。
人のいる風景
「生活感ある写真」を撮っていきたいとミカミさんは語ります。長浜はきれいな景色が撮れるスポットが多いけれど、撮りたいのはそういった写真だけではなく、関わる人や「ここに人がいるな」というのが伝わる写真とのこと。例えば、(玄関先などで)スリッパが脱げていて「今、急いでいたのだな」というのが自ずと伝わるような、人の気配がする風景が好きなのだそうです。人の存在やその温かさを感じることができる―。そんな写真を撮っていけたらな、と話してくれました。
文・写真:川地 米亜
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