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世界初「ライブGND」搭載。「OM-1 MarkⅡ」お披露目のCP+2024へ行ってきた!

ステージが5年ぶりに復活し、写真家やインフルエンサー、開発者の皆さんなどが続々と登場して賑わったCP+2024のOM SYSTEMブース。新製品の「OM-1 Mark II」や超望遠レンズなどがお披露目され、ライブGNDをはじめとする新しい機能が試せる機会となりました。本記事では初日の2月22日に訪れた現地レポートをお届けします!




あいにくの雨模様となった初日の朝、みなとみらい駅から足早にパシフィコ横浜へ向って中へ入ると、入場待ちのたくさんの人が! 昨年と同じように展示ホールAの入口から入ると、左手にOM SYSTEMの大きなロゴマークが見えてきました。

「人生にもっと冒険を」をタグラインとして、モノづくりを行うOM SYSTEM。今年もOM SYSTEMが得意とする「自然風景」「野鳥」「ネイチャーマクロ」のジャンルを3つのコーナーで展開し、それぞれの被写体にお勧めのカメラとレンズの組み合わせを手に取って試すことができました。各ジャンルから見た新製品のお勧めポイントについて、OM SYSTEM社員のみなさんに聞いてみました!

大注目「ライブGND」の使い心地は?

まずやってきたのは「自然風景」コーナー。フラッグシップ機「OM-1 Mark II」は、小型軽量や防塵・防滴設計はそのままに、手ぶれ補正機構が7段から8.5段になり、AI被写体認識AFに「人物」が追加されるなど、さまざまな進化を遂げました。なかでも「自然風景」を撮る人たちに注目されていたのは、世界初搭載となるライブGND(グラデーションND)です。

「OM-1 MarkⅡ」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」

「ライブGNDを使ってみたいと目掛けてブースに訪れてくださる方も多く、嬉しいですね」と話してくれたのは営業企画管理 営業企画の水田千晴さん。

普段はキャンペーンやプロモーションなどのお仕事に携わる水田さん

「ライブGNDは、ハーフNDフィルターの効果が得られる機能です。たとえば海辺の夕陽など明暗差の大きいシーンなどで、空と海、どちらかが暗くなったり白飛びしたりせず、両方きれいに撮ることができますよ」(水田さん) 

効果がかかる境界線の位置や角度をフロントダイヤルで調整して、どこからどこまでを明るくするか選べたり、ソフト、ミディアム、ハードのフィルタータイプや2、4、8からGND段数が選べたり、好みに合わせて設定できるのもポイント。夕焼け以外にも、日中の明暗差が激しいシーンなど、いろいろな場面で使えそうです。

フロントダイヤルをくるくる回しながら境界線ラインの位置と角度を決めるのが面白い!
ライブGNDやライブND、ライブコンポジットなどにぴったりのシーンが中で映し出され、
お試し撮影ができたボックス

OM SYSTEMが長年、力を入れて取り組んできた、思い通りの表現を実現する「コンピュテーショナル フォトグラフィ」にライブGNDが仲間入りしたことで、またワンランク上の風景写真を目指せそうです。水田さんも、湘南や鎌倉に行ってライブGNDを試してみたい……と話してくれました!

撮り逃さない工夫が満載!「野鳥」コーナー

さて次に「野鳥」コーナーへ行くと、YouTube「解説!鳥の鳴き声図鑑」のみきさんがCP+のために撮り下ろした、「ピーピー、ピヨピヨ…」というかわいらしい鳥のさえずりが聴こえてきました!

茂みの中にICレコーダーを発見!

「OM SYSTEMの機材は野鳥撮影にたくさんメリットがあるんですよ!」と熱く語ってくれたのは、「OM SYSTEM 鳥研」メンバーでもある、営業企画管理 営業企画マネージャーの大澤裕也さんです。

「OM-1 Mark II」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」。
内臓テレコンバーターで1.25倍での撮影も可能

「OM SYSTEMの機材は全体的に小型軽量で知られていますが、望遠レンズも同等の他社製品と比べて小さくて軽く、価格も抑えられているんです。鳥は近づくと逃げてしまいますが、望遠レンズなら遠くから大きく写せるので、怖がらせないで撮れるのがメリットですね」(大澤さん)

さらに「OM-1 Mark II」はメモリーが増設されたことで連続撮影可能枚数が大幅アップ。また「高速撮影で枚数をたくさん撮るより、長く撮り続けたい!」というユーザーの声を取り入れて、AF/AE追従高速連写(SH2)では新たに12.5コマ/秒、16.7コマ/秒が設定可能に。もちろん、AI被写体認識AFの「鳥認識AF」も大活躍です。

「OM-1 MarkⅡ」+新製品の「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」。
35㎜換算で300~1200㎜相当(35mm判換算)

「生き物の撮影は予期せぬことが起こるから難しいですよね。だからフレームの中に鳥を入れられさえすれば打率が上がるように、機能や操作性を進化させているんです。これから野鳥撮影を始めてみたい人は、ぜひ上野公園などでスズメやユリカモメからチャレンジしてみてくださいね!」(大澤さん)

どんな環境でもOK!マクロ撮影に強い「Tough TG-7」

「ネイチャーマクロ」のコーナーへ。ここでは、2023年10月に発売された、タフシリーズの新製品「Tough TG-7」を発見! 防水15m、耐衝撃2.1mで過酷な環境でも対応できるだけでなく、F2.0の明るい高解像力レンズやマクロシステムも魅力のカメラです。

「ネイチャーマクロ」ブースを担当していた雑色大祐さんが、「タフシリーズはアクセサリーが豊富で汎用性の高いコンパクトカメラ。いろんな楽しみ方ができますよ」と紹介してくれました。

「Tough TG-7」+「LEDライトガイド LG-1」

「Tough TG-7」のマクロシステムには、レンズの先端から1cmまで被写体に寄れる「顕微鏡モード」や被写体の手前から奥までピントがあう「深度合成モード」など4つの撮影モードがあり、アクセサリーの「LEDライトガイド LG-1」を使えば全体を均一に照らして影を落とさず明るくきれいなマクロ撮影が可能です。 

「Tough TG-7」+「LEDライトガイド LG-1」で1cmまで近づいて接写

「ネイチャーマクロ」コーナーではもちろん「Tough TG-7」以外にも、「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」や、テレコンバーターを付ければ180㎜まで撮影できるレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」などもお試しできました。

「OM-1 MarkⅡ」+「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」

「『M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO』は目に見えない世界が写せるだけではなく、描写力に優れています。マクロとしてだけではなく、中望遠レンズとしてポートレート撮影にもお勧めですよ」(雑色さん)

東アジア地区統括 国内営業 東日本 雑色大祐さん

機能や機材について気軽に相談できるコーナーも!

こちらは1対1で相談しながら現行品のレンズがいろいろ試せる「レンズバー」。時折訪れる外国人のお客さんの質問に、英語で対応していたカスタマーサポートの志賀光さんは、2022年まで3年間、アメリカのペンシルベニアでカスタマーサポートの現地指導を行っていたそう。

カスタマーサポート志賀光さん

カメラ好きが高じて入社したという志賀さんは、カメラの修理や修理指導者などを経て、現在はカスタマーサポートの新サービスの企画や海外の支店対応などに携わっているとのこと。現在お勧めのサポートサービスを教えてもらいました!

「月額550円(税込)で入れる『安心パッケージ』がお勧めです。安心してアウトドアに持って行ってもらいたいという思いで、生まれたサービスなんですよ」(志賀さん)

「点検・診断サービス」が半額になったり、「3年物損サポート」の購入支援として50%分のOM SYSTEM STORE クーポンがプレゼントされたり、5つの特典がある安心パッケージ。ちなみに「3年物損サポート」は、保証期間内でも有償となる外的な要因による故障も対象となるので、自然の中でガンガン撮影したい人は加入しておくとよさそうです!

「レンズバー」のすぐ横は、通路に面した「プレゼンテーションコーナー」。通りがかった人が続々と足を止めて、気軽に質問していました。

OM SYSTEMのゼミや専門学校の講師も務める写真家中村貴史さんのプレゼンタイム
写真家としても活動するOM SYSTEM PLAZAの 高橋渉さんのプレゼンタイム

開発秘話から撮り方まで、たっぷり聞けたトークショー

さて午後からはいよいよトークがスタート!12時20分からは、初日1本目となる「【斎藤巧一郎 × 開発者 クロストーク】 ~「OM-1 Mark II」徹底解剖~」を開催。大きなスクリーンが設置された広いステージコーナーに、お客さんが続々と集まりました。

【斎藤巧一郎 × 開発者 クロストーク】 ~「OM-1 Mark II」徹底解剖~の様子

斎藤さんによる「OM-1 Mark II」の率直なレビューや、開発者の濱田敬さんによる開発秘話などがたっぷり聞けた貴重なトーク。終了後に濱田さんからお話を伺いました!

さまざまな作例と共に、OM-1 MarkⅡの使い心地を語った写真家の斎藤巧一郎さん
「コンピュテーショナル フォトグラフィ」を、もっともっと使いやすいものにしていきたいと語るOM-1 MarkⅡ 開発者の濱田敬さん

ー ライブGNDを開発するきっかけは何だったのでしょうか?

「OM SYSTEMは『コンピュテーショナル フォトグラフィ』という形で、さまざまな写真表現をなるべく簡単に皆さんに体験していただきたいと常に考えてきました。ハーフNDフィルターは昔から多くの方が使っていたこともあり、やってみたいという気持ちはずっとあったのですが、技術的に難しかった。ようやく今、画像合成の技術が追いついて実現することができました。ライブNDを入れたときから、次はライブGNDだねと期待の声を頂いていたので、応えられてよかったです」(濱田さん)

グラデーションをいかに自然に美しく表現するか、また操作は簡単でありながら、普段ハーフNDフィルターを使っている方にとっても満足いくものにするにはどうすればいいか、そのバランスにこだわって開発をしたとのこと。

「今回出したものは、ひとつの答え。これからもいろんな方のお話を伺って、改善していきたいです。写真表現が広がるきっかけになれば嬉しいですね」(濱田さん)

OM SYSTEMブース PHOTO GALLERY

さてここからは、OM SYSTEMブースでゲットした来場特典ノベルティや、会場でお会いしたOM SYSTEM社員や写真家の皆さん、紹介しきれなかったコーナーなどを一挙にご紹介します!

オンラインイベントを担当した、
写真家のクキモトノリコさん(右)と写真家の井上嘉代子さん(左)に遭遇!
トークショー(「【OM SYSTEMで撮る】~ユキヒョウを訪ねる旅 Mongolia~」)登壇前の
写真家清水哲朗さんをキャッチ。清水さんが撮影した大迫力のユキヒョウの写真の前で
大きく引き伸ばしてもディテールまで高画質が感じられた、
写真家のみなさんによるプロギャラリー
海、山、鳥、花など、OM SYSTEMアンバサダーがそれぞれの視点で写した力作がずらり!
受付ではOM SYSTEM MEMBERS来場特典の「OM SYSTEM ラッピングクロス」がもらえました
来場特典その2。アウトドアモンスターとコラボして生まれた
OM SYSTEMオリジナルデザイン「KESHIKI-NOKOSHI」のステッカー
企画広報 兼アウトドア事業企画で様々なブランドとのコラボ企画やOM SYSTEM noteも担当する
渡邉さゆりさん。「KESHIKI-NOKOSHI」オリジナルパーカーがお似合い
「ステージ復活が嬉しいですね。写真家の先生のトークを聞いて、身が引き締まる思いがしました」とCP+全体運営を担当した「東アジア地区統括」SeniorExpert 菅野幸男さん
「皆さんに楽しんでいただこうと、たくさんのトークを企画しました!」と
CP+のステージを担当したOM SYSTEM PLAZA長の池田茂徳さん

ステージが復活し、多くの来場者や写真家のみなさんがブースに訪れ、完全に賑わいが戻ってきたCP+2024のOM SYSTEMブース。トークショーは期間限定のアーカイブ配信で視聴が可能です。会場に来られなかった方、トークを見逃した方は、ぜひご自宅でご覧くださいね!

文:安藤菜穂子
写真:竹中あゆみ

OM SYSTEMオンラインアーカイブ(YouTube)

川野恭子 ~山を愛する私が、OM-5と歩く理由~


喜多規子 ~風景写真で使えるコンピュテーショナルフォトグラフィ~


木村琢磨 ~機動力と表現力~


斎藤巧一郎×開発者クロストーク ~「OM-1 MarkⅡ」徹底解剖 ~


清水哲朗 ~ユキヒョウを訪ねる旅 Mongolia~


菅原貴徳 ~世界の鳥たちの暮らし~


清家道子 ~風景写真の楽しさ~


秦達夫 ~秦流 山風景の心得とメリット~


中村利和×こいしゆうか キャンプをもっと楽しむ!キャンプサイトの身近な自然 with OM SYSTEM


中村利和×菅原貴徳 ~聞くと上手くなる!?野鳥撮影上達への道~


福田健太郎 ~秋から冬の風景を見つめて~


藤原嘉騎 ~新たな風景写真表現~


桃井一至×開発者クロストーク ~疑問・質問ズバリ聞きます!~


桃井一至 ~OM-1 Mark IIと出掛けよう!~


吉住志穂 ~ふんわりお花マクロ撮影~


佐藤圭×中村友洋 OM SYSTEMで変わる野鳥写真


ゆ〜とびが体感!常識を覆すOM SYSTEM、唯一無二の撮影領域へ


北山輝泰×川口雅也 OM SYSTEMで変わる星景写真


喜多規子×永原耕治 OM SYSTEMで変わる風景写真


写真家 海野 和男「【OM SYSTEMで撮る】~世界の昆虫~」


写真家 井上嘉代子「OM SYSTEM で撮る 風景写真術」


写真家 クキモトノリコ「私の作品作りにアートフィルターが必要な理由」


OM SYSTEM フォトチューター 松本宏「『OM-1 Mark II 開封動画』~あの名機がさらに進化!~」


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