何気ない日常も自分らしく切り取る、表現の幅を広げるOM SYSTEM - Emiri
ありきたりな写真にならないよう自分らしい表現を意識して、被写体にあわせて撮り方を工夫しているというEmiriさんにOM SYSTEMとの出会いについて聞いてみた。
毎年楽しみにしている大好きな桜を「もっと綺麗な写真で残したい」
ーー カメラとの出会い、写真を撮るようになったきっかけを教えてください
写真を撮り始めたきっかけは、恥ずかしいぐらいに単純です。
毎年、春になると、お昼休みや仕事帰りに近くの桜並木を散歩するのが日課となっていました。その年も、蕾がピンクに色づき始めて、そろそろ開花しそうだなと楽しみにしていたところ、ふと、大好きな桜を、スマホよりもっと綺麗な写真で残したいという想いが湧いてきて、「あ、そうだ。カメラ買おうかな?」と思ったのが始まりです。
ピンときたら、即行動に移すタイプなので、桜の開花とほぼ同時に、私の手元にカメラがやってきました。
私の父も写真を撮ることが好きで、家には私が小さい頃の写真がたくさん残っています。そんな環境で育ったからか、私にとってカメラはもともと身近なものでした。そのため、カメラを購入して写真を撮ることは、私の日常にすんなりと馴染んでいきました。
コンパクトでおしゃれ!雰囲気のある写真に仕上がる「アートフィルター」も魅力的
ーー OM SYSTEMと出会ったきっかけを教えてください。
カメラを購入すると決めたら、居ても立っても居られなくなり、次の休日にワクワクしながらお店に行きました。そこで目に留まったのがOLYMPUSの「PEN E-PL8」です。コンパクトなサイズ感と、おしゃれに持ち歩けそうな可愛らしいデザインに惹かれました。また、初心者でも簡単に撮影できる操作性や、雰囲気のある写真に仕上がる「アートフィルター」も魅力的で、スマートフォンでの撮影では少し物足りないと感じていた私にピッタリなカメラでした。
そして、後々わかったことなのですが…。カメラを始めてからしばらくして、父が古いフィルムカメラを大事に持っていることを思い出しました。フィルムカメラにも興味があったので、そのカメラを見せてもらうと、なんとOLYMPUSの「OM-2」でした。驚きとともに、やはり親子は好みが似るのだなと感じたのを覚えています。
そんなこともあって、OM SYSTEMとは運命の出会いだと思っています!
コンパクトなのにカメラとレンズだけで多様なシーンで大活躍!
ーー OM SYSTEMを使った感想はいかがでしたか?
使ってみた感想は、「コンパクトなのに何でもできてすごい!」です。
「PEN E-PL8」を使い始めて半年ほど経った頃、広角から望遠まで一本で何でも撮影できるレンズが欲しくなり「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」を購入しました。しばらくその組み合わせで使用していましたが、小さくて可愛らしいカメラのボディと、本格的なPROレンズのアンバランスさが気になって…(笑)フラッグシップ機の「OM-D E-M1 Mark II」を購入しました。
普段、蝶や野鳥も撮影するのですが、動きの速い生き物は、今だ!というタイミングでシャッターを切っても、ベストタイミングを逃してしまうことがあります。しかし、一瞬を逃さない夢のような機能「プロキャプチャーモード」を使うと、飛翔シーンも逃すことなく簡単に撮影できました。
また、現在使用している「OM-D E-M1X」に搭載されている「ライブND」機能も感動しました。NDフィルターが必要なシーンに予定外に出会っても、リアルタイムで画面を確認しながら、フィルターなしで長秒撮影ができます。カメラ本体やレンズの手ぶれ補正と組み合わせると、数秒なら手持ちで撮影できるので、普段あまり三脚を持ち歩くことがない私にとっては画期的です。
常にアンテナ高く。「感動」や「発見」をプラスして自分らしい表現を
ーー 撮影で心がけていること、工夫されていることを教えてください
常にアンテナを高く張ることを心がけています。私の場合、撮影スポットが普段の生活圏内であることが多いです。いつもと少し違う道を通ったときや、よく知っている場所でも、普段と違う時間帯や違う季節に訪れたときに、撮影のヒントが隠れています。自然風景や花、鉄道、飛行機、野鳥など、撮影ジャンルに統一感がないのは、日常の中でワクワクしたことが、次の撮影に繋がっているからだと思います(笑)
また、有名なスポットにももちろん撮影に行きますが、よく知られた場所はそこに行けば美しい景色や絶景が待っている一方で、たくさんの方が写真に収めていますよね。そのため、自分らしい表現を意識して、“よく見かける写真”だけにならないように心がけています。訪れた季節や時間帯、天候ならではの感動や発見をプラスして撮影したり、シャッタースピードや焦点距離を変えて、日常を非日常的に表現したり、被写体にあわせて撮り方を工夫しています。
瞬間を残して人と共有できる写真。カメラを通して世界が広がりました
ーー カメラや写真に対する”想い”をお聞かせください。
今この瞬間を残して、この先いつでも立ち返って見ることができるのが写真の醍醐味だと思います。子どもの成長や、楽しい時間はあっという間ですし、今は当たり前な風景も、いつか見られなくなる日が来るかもしれません。そんなシーンをいつまでも色褪せることなく残せて、人と共有できる写真っていいなと感じています。
また、カメラをはじめてから世界が広がりました。物を見る視点だったり、人との繋がりだったり、大きく変わったと思います。何気なく見ているものも、ファインダーを通して見ると新しい発見があり、日常が面白く感じます。私はかなり人見知りなのですが、撮影に出かけた先で同じように写真を趣味としている方と出会ったり、SNSで私の写真を見た方から、「この前の写真を見て富山に来ました」とか、「実際にこの風景を見て感動しました」というメッセージやコメントをいただいたり、写真を通じて今では全国に知り合いができて、人の輪が広がりました。
いろんな場所で撮りたいものを自分らしく切り取る
ーー 今後、撮って行きたいテーマなどありましたらお聞かせください。
あまりテーマを決めて撮影するタイプではないので、今後も自分が惹かれたものは何でも撮っていきたいと思っています。このシーンだったらこう撮るとか、この場所だったらこのレンズで撮るといったような固定観念にとらわれず、柔軟な発想で撮影がしたいです。
地元富山にもまだまだ行ったことがない場所や、知らないスポットがたくさんあります。富山は、海もあり、3,000m級の山もあるので、どちらの魅力も伝わるような写真が撮りたいです。いろんな場所に足を運んで、私らしい切り取りができたら素敵だなと思います。
また、これまで子どもが小さかったこともあり、日中に子どもと一緒に行ける範囲での撮影をメインとしてきたのですが、自由に動ける時間ができたら、あまり撮ったことがない星景撮影にもチャレンジしたいです。
■フォトギャラリー
■Emiriさんが使っている機材(OM SYSTEM)
Camera
OM-D E-M1X
OM-D E-M1 MarkII
PEN E-PL8
Lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20