小豆島に初めてのワイナリー ~ 224winary ~
こんにちは。小豆島カメラの牧浦です。「小豆島カメラがおすすめする、見たい、食べたい、会いたい小豆島」の第3回。今回は島に初めてできたワイナリー「224winery」へ行ってきました!
丘の上に見える気になる建物
私が住む戸形地区は、小豆島西部にあり小瀬・千軒・柳の三つの集落があります。目の前の海には高松や岡山を結ぶフェリーが行き交い、遠くには瀬戸内の島々が浮かび、一年中夕日を楽しめるエリアです。
その海沿いの集落に何年も前から車で通るたびに気になっていた、丘の上にあるポツンと綺麗な一軒家。とっても見晴らしの良さそうな高台のお家。きっと別荘なんだろうなぁ。それが数年前から周りの森が開拓されてる?畑でも始めたのかな?少しづつ手が加えられて変化していく景色。何かが始まるのかなぁと密かに遠くからワクワクと眺めていました。
ある日、地元の酒屋さんからの情報で戸形地区にワイナリーができると耳にしました。
あっ、あの丘の上だ!とピンときました。うちから徒歩5分ほどの場所にワイナリーが!お酒好きとしてはこれはかなり興奮。笑
224winery 初訪問
去年秋、ワイナリーから限定の小豆島産ぶどうを100%使ったワインが発売されることを知ったので友人も誘って自宅から散歩がてら買いに行くことに。
戸形地区の西端にある旧戸形小学校(2005年に廃校になり現在は地域の公民館として使われています)は春には海の上を鯉のぼりが泳ぎ、砂浜が気持ちのいい浜辺があります。風や波の音を感じられるような静かな海。私も大好きな場所のひとつです。
その旧小学校の向かい側、山側にある坂を上がっていくと「224winery」があります。
収穫を終え、一年で一番のんびりしている秋の終わりの葡萄畑。
この畑が夏になって葡萄がたわわに実っている景色を見に来たいねと話しながら、帰り際にちらっと顔を見せてご機嫌に声をかけてくれた醸造長の笑顔も印象的でした。
ワイナリー設立へ。夢のきっかけ
ワイナリーを設立した志賀さんは、関西で広告デザイン会社を営みながらワイナリーを始める決心をしたそう。2017年から畑づくりと苗木の定植を行うために島へ通い始めます。
そして住まいを本格的に小豆島へ移したのは2021年。
「本当は定年後にワイナリーをやろうと思っていたんです。でもその頃に一から土地を開拓して葡萄を育てたり、力仕事をするような体力が果たしてあるかな…と思ってね。だから10年前倒しで始めることにしたんですよ」
移住前、仕事で海外へ行く事が多かった志賀さん。数あるワインの産地の中でもアメリカのワインが大好きで、何度もサンフランシスコのナパバレーに足を運んだそうです。
そこには数多くのワイナリーがあり、様々なワインを飲みました。1本10万円のワインを作るワイナリーのすぐ隣の畑では1本1,000円のワインが売られていることに驚かれたのだそう。「すぐ見えるぐらいの隣にある場所なのにね、なんでこんなに違いがあるのか。それが不思議でワイン作りについてどんどん知りたくなったんだよね。」
いつか自分で土を耕し葡萄を育て醸造してワインを作りたい、この身体で確かめてみたいという長年の夢が、現実として動き始めたのが2022年。
そのお話をする志賀さんの目はキラキラと輝いていてとっても素敵でした。
今回ワイナリーの葡萄を撮影していて、あの丸っこい実のみずみずしさがレンズを通してみると本当に美しいなと思いました。OM SYSTEMのM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROのレンズは背景のボケ感と被写体の透明感やみずみずしさを切り取ってくれます。
約1ヘクタールの畑ではデラウェア、シャルドネ、マスカット ベリーA、など七種類の葡萄を育てています。
心地いい風が吹き抜ける葡萄畑
この真夏の炎天下の作業は本当に大変なのに、いつ会っても笑顔が耐えないスタッフの皆さん。何より楽しそうに気持ちよくお仕事をされていて、あたたかく迎えてくれる。
「皆の身近にこのワイナリーがあって気軽に遊びに来てもらいたい。とにかく楽しい場所にしたいなぁ。」志賀さんのその思いが、この畑に心地いい風を吹かせているような気がしました。
今季の収穫はまだまだ続きます。醸造作業も始まり大忙しなスタッフの皆さん。
今年は自社の畑だけで5トンの葡萄を収穫し、約5000本のワインが仕上がる予定だそう!仕上がりがとっても楽しみです。ワイナリーから見渡す瀬戸内海の景色を眺めながら飲むワイン!最高だろうなぁ。
ここから葡萄たちがどんな作業を経てワインになっていくのか?ワイナリーの一年間を追い続けていきたいなと思います。
文・写真:牧浦知子
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