雪を撮るようになって『白』に対する概念が変わった。
　純白、純白以外のグレーの領域に近い白・・・特に雪の白は、階調以外に、見る者の感受によって印象が大きく左右されるものと思う。
　雪の中にひとつの形を表現するとき、その『いくつもの白』それぞれに重要な役割があることも感じている。

　早朝、スノーシューを履いて雪原へ入り、自然が創り出した雪華、樹影、曲線や、雪の微かな音を感じさせる風景を追い求めた。
　雪国の天候は変わりやすく、降雪、積雪や雪質、光線状態もコントロールすることはできない。
　そんな積雪 2m を超える氷点下の雪原で、寒さを感じることもなく撮影に夢中になれたのは、雪という無彩色の世界に魅入られたからと言える。

　今回、『白い大地』、『雪の形象』、『雪間の瞬』の 3 テーマとした。
40 年前からの、モノクロフィルム作品の魅力をもう一度考え直し、雪のマクロ的な白の世界が残せればと考えている。

出展作品数：34 枚

■期間

 2023年10月26日（木）～11月6日（月）10:00 〜 18:00 　
最終日 15:00 まで　※休館日10月31（火）・11月1日（水）　入場無料

■作家プロフィール

笠原 将 Masashi Kasahara

1933 年 秩父市荒川に生まれる
1952 年 秩父セメント株式会社に入社
1964 年 写真家 清水武甲先生に師事

◇ 受賞歴
1965 年 第 39 回国展 初入選
1966 年 第 40 回国展 特選
1966 年 第 15 回埼玉県勤労者美術展 労働大臣賞
1967 年 アメリカ写真協会主催の国際展にて日本から 15 名の出品者の中に選出
1969 年 第 19 回埼玉県展 埼玉県教育委員会賞
1976 年 第 50 回国展 50 周年記念賞
1977 年 第 27 回埼玉県展 東京新聞社賞
1978 年 第 28 回埼玉県展 埼玉県教育委員会賞
1978 年 第 52 回国展 新人賞
1979 年 第 53 回国展 前田賞 会友推挙
1981 年 第 55 回国展 会友優作賞
1983 年 第 57 回国展 会員推挙
1996 年 リトアニア国際写真展 特別賞
1999 年 リトアニア国際写真展 写真協会賞
2000 年 スペイン国際写真展 入選
2008 年 第 69 回国際写真サロン 入選
2014 年 第 75 回国際写真サロン 入選
2016 年 第 77 回国際写真サロン 入選
2017 年 第 78 回国際写真サロン 入選

◇個展
2004 年 『秩父の鉱石場』ギャラリー大樹（日高市）
2007 年 『雪譜』ギャラリー東松山（東松山市）
2009 年 『冬の扉』コダックフォトサロン（秋葉原）
2011 年 『鉱山の町 秩父』（兄弟展）矢尾百貨店ギャラリー（秩父市）
2022 年 『雪譜』矢尾百貨店ギャラリー（秩父市）

◇ 所属
日本写真協会 会友
国画会 会員
埼玉県美術家協会 参与
全日本写真連盟 埼玉県本部相談役

■会場

OM SYSTEM GALLERY（旧 オリンパスギャラリー東京）
会期中は、ギャラリーでの写真展と連動し、クリエイティブビジョンでも、作品をスライドショーで映し出しますので、合わせてご覧ください。

●営業時間
10:00～18:00
火曜・水曜定休、GW・夏季・年末年始の長期休業

●所在地
〒160-0023
東京都新宿区西新宿 1-24-1 エステック情報ビル B1F
電話番号：03-5909-0190

●アクセス
新宿駅西口から徒歩5分
新宿西口地下ロータリー左側の地下道を都庁方面に進む。地下道上部に「エステック情報ビル」の表示あり。

都営地下鉄大江戸線都庁前駅から徒歩4分
B1出口から地下道を新宿駅方面に進む。地下道上部に「エステック情報ビル」の表示あり。

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