解説!鳥の鳴き声図鑑#006 ~冬のヒタキたち~
皆様こんにちは。YouTubeチャンネル「解説!鳥の鳴き声図鑑」のみきと申します。
最近ようやく気温が下がってきて、いよいよ冬の到来を感じますね。11月に入ると、小鳥やカモ類、猛禽類など多くの鳥たちが越冬のため日本に渡ってきます。今回はそんな冬に見ることのできる代表的なヒタキ類をご紹介します♪
冬のアイドル♪ジョウビタキ
10月24日、午後5時頃。川辺を散策していると、「ヒッヒッ!」と高い声が聞こえてきました。低木の天辺で鳴いているのは…ジョウビタキです!<ジョウビタキの鳴き声(0:30~)>
オスはなかなか派手な見た目。後頭部の銀色をおじいさん=尉(じょう)の髪色に見立てて、尉鶲(ジョウビタキ)と呼ばれるようになったのだとか。メスは全体的に薄い茶色で、オスメスともに翼に白い斑があるのが見分けるポイント。
「ヒッヒッ」の他にも「カカッ」と火打石のような声で鳴きながら<ジョウビタキの鳴き声(1:11~)>、低木や草、杭の上など目立つ場所に止まって越冬地での縄張りを宣言します。飛来直後数日間は特によく鳴くため、今の時期は鳴き声をたよりに探してみるといいかもしれません。
また特徴的なのはこの動き。<ジョウビタキの鳴き声(0:15~)>鳴くときに体を前後に振りながら、尾羽をぷるぷる…と揺らします。これは縄張りをアピールする威嚇の動きなのですが、どうにも可愛らしくてつい微笑んでしまいますね。
さてこのジョウビタキ、農耕地や河川敷だけでなく、家の庭や公園など身近な場所でも見られます。人前に姿を現すことが多く、特に渡り前の2~3月には地面に降りて餌を探す様子が見られることも。初心者でも観察しやすい鳥なので、ぜひ探してみてください♪
幸せの青い鳥!ルリビタキ
続いて12月14日の午後2時頃のこと。森を散策していると、「ヒ、ヒ…」と鳴き声が聞こえてきました。藪の枝先にいたのは…ルリビタキです!<冬に聞く!ルリビタキの鳴き声(1:40~)>
その名の通り、成鳥のオスは淡い瑠璃色でまさしく幸せの青い鳥。見つけただけでとても嬉しい気持ちになりますね♪メスや2才未満の若いオスはオリーブ色の体ですが、尾羽には青色が入るのがポイント。
また鳴き声はジョウビタキにとてもよく似ていますが、ジョウビタキが「ヒッヒッ!」と歯切れのいい高音なのに対して、ルリビタキは「ヒ、ヒ…」と声は少し低く語尾も柔らかい印象。またジョウビタキとは違って「ガガガッ」というカエルのような濁った声を出すのも特徴です。<【鳴き声比較】ジョウビタキvsルリビタキ(1:21~)>
ルリビタキは冬、森や藪、林縁部や自然公園など草木が茂った薄暗い場所にいることが多く、ジョウビタキほど人前に姿を現してはくれません。ただ雪が積もった翌日地面に降りてきて餌を探していたり、木の実を食べに来たりすることもあるので、要チェックです。また個人的な経験としては、夏鳥のキビタキがいた場所にルリビタキも来ることが多いです。初夏キビタキが鳴いていた場所を探すのも、一つの手かもしれませんね。
さて冬の撮影時には、雪や小雨が降ったり止んだりと、天候が安定しないことも。そんな時でもOM-1は防塵・防滴仕様なので、構わず撮影を続けることができます。以前は多少の雨や雪でもカメラが壊れるのが心配ですぐに撮影を中断していたのですが、OM-1は非常に安心感があり頼もしいです。冬には雪が舞う中の幻想的な野鳥の姿も撮影してみたいですね。
文・写真・動画:解説!鳥の鳴き声図鑑 みき
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