Limelight2023 審査結果発表
2023年10月 OM SYSTEM PLAZA にて審査員 清水哲朗氏、田川梨絵氏の両名による「Under30部門」、「Under40部門」の審査を行いました。それぞれの思いがこもった、たくさんの力作をじっくり時間をかけて丹念に見ていただきながら各部門、最終選考3作品を選び出し、その中からグランプリが決定いたしました。
■Under30部門
Under30部門 最終選考ノミネート作品(50音順敬称略)
・大久保卯月 「あはれてん」
・小松原穂香 「私の未来は、」
・佐藤 真優 「Silent town」
◇Under30部門 グランプリ◇
大久保卯月 「あはれてん」
Under30部門 総評
【審査員 清水 哲朗】
旅とか日常、身近な被写体でまとめた作品が多かったですね。そういうなかでシンプルに面白いものとちょっと難しく感じてしまうもの、「共感」度合いの差が出た印象です。ただ「まとめかた」や「仕上げ」である程度カバーできたものもあり、惜しいなと思える人もいました。全体的に大きな差があったかというとそこまでではなかったですが、グランプリ作品は撮影、まとめ、仕上げに至るまで個性が際立っていました。Limelightは期待の作家発掘の場でもあるので今後も多様なジャンルからの挑戦者を望んでいます。
【審査員 田川 梨絵】
全体で言うとそこまで大きな差はありませんでしたが、そこで大きく伸ばしてきたのは「見せる」というところまでしっかり考えてきているかどうかという、本当に少しの差だったと思います。全体で言うと、20代以下という中で、大人しいなという感じはありました。ハチャメチャでもいいのになというところもあったと思いますし、実際のところもっとハチャメチャを期待していたところもありました。
■Under40部門
Under40部門 最終選考ノミネート作品(50音順敬称略)
・大和田 浪漫 「顔のない街」
・鈴木 拓哉 「未来で会いましょう」
・南波 美帆 「HYGGE」
◇Under40部門 グランプリ◇
鈴木 拓哉「未来で会いましょう」
Under40部門 総評
【審査員 清水 哲朗】
Under30とUnder40とでこんなに違うのかというくらい差があったので心底驚きました。上位3作はそれぞれの良さがありましたし、夏のポートフォリオレビューに参加してくれた方がブラッシュアップしてより見ごたえあるように仕上げて応募してくれたのは本気度を感じました。コンテストは「水物」なので、その時の相手の作品次第で残念な結果になることもありますが、上位3作のようなハイレベルな作品が並ぶともう少し枠があっても良かったと思ってしまいます。今回残念な結果になった人もレベルは高いので通常のギャラリー応募もありですし、今後も自信を持って作品制作に励んでいただきたいと思います。
【審査員 田川 梨絵】
皆さんの作品パワフルで面白かったなというのが総評です。しっかり作りこんでいるところが素晴らしかったと思います。応募された作品1点1点に、その人それぞれの「思想」や「思考」見て取れたので、全体の作品をとても楽しく見れました。選ばれた方、選ばれなかった方は本当にちょっとの差だったと思うので全部展示で見てみたいと思うのですが、今回の選考は発表と展示のタイミングで選びました。作品は「生もの」でタイミングが大事です。今回選ばれた作品も「生もの」感があり、視点の面白さと作品の厚みを感じるものでした。
■Limelight2023 若手写真家支援 写真展 Under40/Under30
開催期間:2024年2月1日(木)~2月12日(月・祝)10:00-18:00
※最終日15:00まで 入場無料
会場:Under40部門 OM SYSTEM GALLERY
Under30部門 OM SYSTEM PLAZA Creative Wall
■Limelight 2024 U40/U30 開催予定
※詳細は後日Webに掲載します。
皆様の応募お待ちいたしております。