解説!鳥の鳴き声図鑑#007 ~冬の水辺はカモがいっぱい!~
皆様こんにちは。YouTubeチャンネル「解説!鳥の鳴き声図鑑」のみきと申します。
12月に入り、いよいよ冬鳥シーズンが本格化してきましたね。冬の水辺のお楽しみと言えば、カモ類。身体が大きく動きがゆったりしている上、種によって見た目が様々なので初心者の方でも手軽に観察を楽しむことができる野鳥です。
今回はそんなカモ類のユニークな行動に注目しながら、身近な種をいくつかご紹介します。
カモ類は、水面近くで種子や水草等を食べる「水面採餌ガモ」と、潜って甲殻類や魚類、海藻などを探す「潜水採餌ガモ」の2タイプに分けることができます。それではまず、「水面採餌ガモ」から見ていきましょう。
水面にタケノコ出現!?
1月25日、午前10時頃。水路沿いを散策していると、なにやら水面にタケノコのようなものが!?<超入門!冬に見るカモ18種【解説】(2:10~)>
実はこれ、お食事中のカルガモなんです。
頸(くび)を水中に入れて逆立ちし、水底に溜まった水草や種子などを食べています。池や水路の比較的水深が浅い部分で、この行動が見られることが多いですね。ぷりっとしたおしりにオレンジ色の足が見えて、何とも可愛らしい光景です。
また別の池では、マガモでも同じ行動が見られました!<超入門!冬に見るカモ18種【解説】(3:45~)>
オスのカールした尾羽がよく見えますね。このように逆立ち採食中は、普段はなかなか見られないおしり周りや足までじっくりと観察するチャンス。水面採餌ガモではこのような行動が頻繁に見られるため、ぜひ双眼鏡を覗いて色まで確認してみてください。
集団でグルグル!?
続いて12月10日の午後1時頃。ため池でカモの集団が、頭を水につけながらグルグルと回っています!<冬の農耕地は鳥がいっぱい♪【野鳥撮影vlog】(3:05~)>
実はこれは、ハシビロガモのお食事。
回って渦を発生させ中央にプランクトンを集め、それらを水ごと吸い込みクチバシにあるくし状の突起部分でろ過して食べています。ハシビロガモ特有の行動ですが、プランクトンが発生しやすいため池等で見ることが多いですね。1羽、2羽で回ることもあれば…どんどん集まり十数羽の大集団にも。<冬の農耕地は鳥がいっぱい♪【野鳥撮影vlog】(4:25~)>その姿はまるで洗濯機のようです。
続いては、「潜水採餌ガモ」をご紹介します。
素潜り名人!
1月23日の午後1時頃、ため池でキンクロハジロを発見!<超入門!冬に見るカモ18種【解説】(14:47~)>
水中に潜ったかと思いきや、十数秒後に少し離れた水面に現れ、再び潜る…というのを繰り返しながら、水中の魚類や虫等を捕えます。潜水採餌ガモではこのような行動が頻繁に見られますが、次にどこから現れるか予想しながら観察するのも、楽しいかもしれませんね。
というわけで、一口にカモ類とは言っても、お食事スタイルが様々であるということが分かっていただけたかと思います。水辺でカモ類を見つけたら種を識別するだけでなく、ぜひ可愛らしい行動にも注目してみてくださいね。
さて、カモ類の撮影では機材の望遠性能に助けられています。カメラOM-1にレンズM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS及びテレコンバーターM.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20を装着し、OM-1のデジタルテレコンズーム機能も併用することで、最大2240mm相当まで望遠が可能。ある程度離れた場所からでも綺麗に映るため、警戒心の強いカモたちを飛ばしてしまうことなく、自然な姿を撮影することができました。
文・写真・動画:解説!鳥の鳴き声図鑑 みき
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