解説!鳥の鳴き声図鑑#002 ~夏の高原は小鳥がいっぱい!~
皆様こんにちは!YouTubeチャンネル「解説!鳥の鳴き声図鑑」のみきと申します。
季節ごとの野鳥の魅力を深堀りする、「鳥のきもち」。第2回目の舞台は、「夏の高原」です。平地では暑くなるにつれ「さえずり」があまり聞かれなくなってきて、葉が茂った林内では野鳥を観察しづらい時期に差し掛かっています。一方、7月の高原はまだまだ繁殖シーズン真っ盛り。鳴いている様子や、幼鳥も見られるようで…?今回はそんな「夏の高原」で出会った、可愛い小鳥たちをご紹介します。
鳴き声がビー玉に似ている鳥!?
7月下旬、標高1600mの高原にやってきました。午前6時、まず出迎えてくれたのは…ノビタキです!「ジャッジャッ…」と特徴的な鳴き声ですが、実はノビタキの英語名は「Siberian Stonechat」。まるで「石(Stone)」同士をぶつけたような鳴き声が、名前の由来になっています。
私は石というよりかは、ビー玉の音に聞こえます。
またオスは真っ黒な顔にオレンジ色のよだれかけ模様と、なかなかおしゃれな見た目をしています。対してメスは全体的に茶色っぽく、淡い色合いです。<ノビタキの鳴き声(0:34~)>
しばらく観察していると、枝先に止まっていたオスが飛び去ったかと思いきや…虫を捕まえて戻ってきました!<ノビタキの鳴き声(0:21~)>ただ、虫は食べずに同じ場所で鳴き続けています。もしかすると、雛に餌をあげようとしていたのかもしれませんね。
意外なあの鳥も登場!
引き続き散策していると、午前8時頃、「ヒッヒッ」と聞きなじみのある声が聞こえてきました。<夏の山で出会った野鳥5種(4:05~)>自転車のブレーキ音のような、切れのある鳴き声の正体は…ジョウビタキです!
本来秋~春にかけて日本で越冬する「冬鳥」なのですが、近年山地で繁殖の報告が増えているそうです。
ジョウビタキは最も好きな野鳥の1種なので、まさかの出会いに胸が高鳴りましたね~!オスの黒とオレンジの派手な色合いも魅力的ですが、メスの控えめな薄茶色もお気に入り。ヒタキの仲間は雌雄で全然色が違うので、1種で二度楽しめますね。
さらには仕草もとても可愛らしく、杭の上など目立つ場所で「ヒッヒッ」と鳴きながら、体を前後に振るのが特徴。ぷるぷると揺れる尾羽がたまりません…!
赤ほっぺの可愛い小鳥♪
続いて、標高1400mの高原にやってきました。午後5時頃、杭の上でリズミカルに鳴いているのは…ホオアカです!
その名の通り、赤いほっぺが可愛らしいホオジロの仲間。さえずりはホオジロによく似ているのですが、所々濁った声が混じり、抑揚が小さいのが特徴です。
草や岩の上など目立つ場所に止まって鳴くほか、<夏の高原で出会った野鳥5種(4:05~)>のように、お花の上に止まることも。このように、とても可愛らしい野鳥とお花のコラボレーションが見られるのも、夏の高原の醍醐味ですね。
さて、高原のような開けた環境では野鳥が探しやすい反面、風が強い場合が多く動画に雑音が入ってしまう心配があります。そんな時に活躍してくれるのが、「ウインドジャマーWJ2」。リニアPCMレコーダーLS-P5のマイク部分に取り付けることで、風のゴオオオ…という雑音を防いでくれます。さらに、レコーダーの録音レベルを無風時の30から20へと落とすことで、突風時の音割れも防止。もちろん完全に風の音を消すことは難しいですが、聞いていてびっくりするような突発的な雑音は軽減できます。
最後に…夏は鳥がいないと思われがちですが、高山や高原など涼しい場所では、まだ姿が見られるかもしれません。引き続き夏の探鳥も楽しんでいきたいですね!
文・写真・動画:解説!鳥の鳴き声図鑑 みき
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