展覧会「みんなでまちをつくる〜真鶴カメラと明治大学建築学科の一年」のお知らせ
みなさんこんにちは。神奈川県真鶴町で「真鶴カメラ」という、写真で地域を元気にする活動を行っている松平直之と申します。前回の投稿からもうすぐ一年ですから、月日が経つのは本当に早いものですね。
今年は通常の写真活動に加えて、一年間にわたり明治大学理工学部建築学科3年生の真鶴実習に参加しました。昨年度より真鶴町は、明治大学建築学科の門脇耕三准教授によって授業のフィールドに選ばれ、昨年度より約100名の学生が設計実習を行っています。今年度は僕たち真鶴カメラが参加して実習をドキュメントしました(もちろん僕の相棒E-M1 Mark IIで!)。そしてこの度、展覧会「みんなでまちをつくる」を開催することになりました。
展覧会「みんなでまちをつくる ~真鶴カメラと明治大学建築学科の一年」
・会期:2024年2月25日(日)~ 3月2日(土)10:00~17:00
・会場:「真鶴地域情報センター 1F」 神奈川県真鶴町真鶴 433-1
「バラエティスペース・cüe 」 神奈川県真鶴町真鶴 422-7
・料金:無料
・協力:明治大学・真鶴町まちづくり課
・問い合わせ:真鶴町まちづくり課(担当 多田・石井)0465-68-1131
真鶴カメラ manazurucamera@gmail.com
予約フォーム https://x.gd/ECNtj
「『写真』なのに『建築』の展覧会?」「どうして建築を学んだのか?」そう思われる人もおられるかもしれません。なぜ僕が明治大学の実習に参加をしたのか?理由は二つあります。
一つは、地方では「人口減少」や「空き家」が日々の暮らしと切り離せない課題であることです。都会では想像もしませんでしたが、真鶴では天気の話をするように人口減少の話題が上ります。また、高齢化や後継者不足で老舗店舗の相次ぐ閉店により、空き家の増加を実感しています。その一方で、移住者が空き家を利活用して事業を始めるケースも多いです。とはいえ、古民家は傷みが激しく素人では手に負えません。ですので、地方では空き家改修の知識や建築家の存在が必要不可欠です。
空き家が増加する地方での生活には、自ずと建築やまちづくりの知識が必要になります。パンデミック以降、さらに移住が増える地方において、これら(建築やまちづくり)を学ぶことがより一般的になるでしょう。実際、真鶴でも明治大学はもとより、法政大学、芝浦工業大学、フェリス女学院といった多くの学校機関が学びに訪れています。
二つ目には、僕自身が建築に関する知識を身につける必要性を感じていることです。真鶴カメラの一員として正確に情報を発信するためには、土地に生きる人々や地形、歴史などを俯瞰的に観察し、解釈する視点が不可欠です。そして何よりも、この町には30年前に景観を守るために制定された独自のまちづくり条例「美の基準」があります。クリエイターとしてさらなる成長を遂げるために、建築やまちづくりの知識を身につけ、「美の基準」の理解を深めたい。そんなことを考えていた矢先に、実習に参加できたことは幸運でした。フィールドワークのプランを提案したり、学生向けに真鶴での暮らしを講義する機会もいただきました。
もちろん、建築の授業を一年見学したくらいで、何かができるわけではありません。しかし、先生方や学生との関わりの中で、これまでとは違う景色が見えてきました。
改めましてこの度は、明治大学建築学科3年生の作品とともに、僕たち真鶴カメラによる彼らのドキュメンタリーを展示します。本展が、真鶴町の魅力を皆さんにご紹介する機会となれば幸いです。
この投稿を見て真鶴について初めて知った方も、ぜひこの機会に遊びに来てください。海の幸、山の幸がおいしい季節です。春うららかな真鶴町でお待ちしております。
3月1日(金)にはまち歩き、3月2日(土)にはトークイベントを開催します。みなさまふるってご参加ください!
予約フォーム https://x.gd/ECNtj
文・写真:松平直之
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