『 私とカメラ、私と写真 』 社員リレー#03:木村柊
小さい頃から写真を撮るのが好きでした。小学生くらいの時から旅行の時には父親のコンデジを借りて撮ったりしていました。でも当時は絞りやシャッタースピードなんてものは知らず、写したいものを画面内に入れてオートモードでただシャッターボタンを押すだけ。ちゃんと設定や構図を意識して撮影するようになったのは大学生になってから。
きっかけは高校生の時に親戚から譲ってもらった一眼レフカメラ。せっかくちゃんとしたカメラをもらったのだから大学では写真部に入ってちゃんとカメラを使いこなせるようになろう、あの時そう思って写真部に入部していなければきっと今頃は全く別の仕事をしていたように思います。
オリンパスに入社後は毎年数万枚の写真を撮る生活になりました。今までは旅行先で写真を撮るのがメインだったのですが、いままで撮ったことのない被写体も積極的に撮って撮影シチュエーションへの理解を深めようと思い、モータースポーツや野鳥の撮影、そして登山なども始めました。おかげでほぼ毎週末どこかに写真を撮りに行く予定で埋まっている幸せな生活をしています。
撮影する行為そのものが好きなこともあって年間かなりの枚数を撮っていますが、散歩しながら撮った何気ない木の写真なんかでも見返したときに不思議と撮影時の状況まで思い出せるのが写真の良いところだなとも思います。最近、過去の写真を一気に見返す機会があったのですが、当時の自分は写真下手だったな、とか、逆に今の自分にはこんな風には撮れない気がする、今の自分ならこう撮る…などなど色んなことを考える機会にもなりました。過去の自分と向き合えるのも写真が好きなポイントかもしれません。
最近は写真用プリンターも入手したので印刷の面白さにも気付き始めてしまいました。人に見せることをより意識するようになるだけでなく、用紙選びや額装まで含めると表現の幅がさらに広がるおかげで悩みも増えました。(笑)写真をプリントすることで深く写真のことを考えるようになり、より写真が好きになった気がします。
最後に、これからも楽しく写真を撮り続けて、撮影が楽しくなる機材を世の中に出せるように頑張ります!
文・写真:木村柊