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OM SYSTEM 鉄道ファンイベント2023 in 長浜 体験記

【わたしのまちとカメラ Vol.028 長浜ローカルフォト#010 】

長浜ローカルフォトの川地です。2023年9月2日(土) 〜 9月24日(日)の期間、滋賀県長浜市の鉄道スクエアにて「写真展 高屋力 写真展 詩のある風景〜 抒情的鉄道風景 2023〜」が開催されました。期間中、9月9日(土)に行われた「OM SYSTEM 鉄道ファンイベント2023 in 長浜」に長浜ローカルフォトも参加し、イベントをサポートしました。当日のイベントの様子を川地がレポートします。


イベント会場「長浜鉄道スクエア」とは

現存する「最古」の駅舎は、滋賀県長浜市にあることをご存じでしょうか。 「長浜鉄道スクエア」は、1882年(明治15年)に完成した歴史ある駅舎を博物館として保存している非常に貴重な場所です。

現存する最古の駅舎「旧長浜駅舎」

当時ではまだ珍しかった趣ある洋風建築の建物の中に入れば、改札口や駅長室などを当時の姿のまま鑑賞することができます。そんな鉄道の歴史と情熱が詰まった、知る人ぞ知る観光スポットが今回の会場となりました。

旧長浜駅舎内の駅長室
鉄道スクエア内で展示されているD51形793号 蒸気機関車
日本で最初の営業用60ヘルツの交流電気機関車であるED70形1号

ファンイベントの会場は、旧駅舎の2階。こちらも当時のままでしたので(つまり、エアコン無しというノスタルジックな空間でした)、まさに「熱気溢れる」ファンイベントがスタートしました。来場者はライブ中のような汗をかきながら楽しむことができました。


作品解説「高屋 力 写真展 詩のある風景〜抒情的鉄道風景2023〜」

9日のファンイベントでは、鉄道写真家の高屋力(たかやりき)さんをお迎えし、今回の写真展についての作品解説を行っていただきました。この写真展は、2023年2月2日〜13日まで新宿ギャラリーで開催され、関東エリアにおける写真展の成功を受け、関西エリアでの開催が決まったものです。高屋さんは、幼少の頃から鉄道に興味を持ち、写真を始められたそうです。今回、写真展にて展示された鉄道写真の数々を、ひとつずつ丁寧にスライドに写し、撮影時のエピソードや想いを交えながら解説されました。

全国各地を旅し、撮影された写真たちは、そのときにしか出会うことのできない風景の芸術です。また、時間、季節、気候やその場に居合わせる人に至るまで、すべては「偶然の表現」だと高屋さんは語ります。高屋さんの解説を聞きながら、まるで一瞬一瞬が瞬間的に凍結されたかのような、見事な「偶然」の美しさにただただ感動しました。解説のクライマックスでは、じゃんけん大会が開催され、来場者たちはOM SYSTEM アンバサダーのグッズを争奪する熱狂的な瞬間に沸き立ちました。これも今、この瞬間しか出会えない風景?!とても楽しいひとときでした。

写真展についての作品解説をする鉄道写真家の高屋力さん
高屋力さんの写真展を鉄道スクエア内で開催


OM SYSTEM アンバサダー2人展 作品解説クロストーク「乗って発見。ローカル線の旅」

高屋さんの作品解説終了後、同日14:30から、OM SYSTEMアンバサダーである穐田英則(あきたひでのり)さんと三橋康弘(みつはしやすひろ)さんのクロストークイベントが開催されました。
このクロストークでは、穐田さんと三橋さんが撮影した作品の数々と、その鉄活エピソードについて語られました。

穐田さんはOM SYSTEMのレンズ開発に30年を費やし、その経験を生かして素晴らしい作品を撮影していました。また、三橋さんは普段はITコンサルタントとして活躍し、写真家としては「鉄道と女性」をテーマに、鉄道の美しさと風景を捉えた作品を多く残しています。両アンバサダーは「ローカル線は一期一会」と語り、地元のローカル線が持つ魅力を伝えてくださいました。しかし、ローカル線は年々減少傾向にあり、地元の人々によって支えられている鉄道も多いのだそうです。作品の中には、毎日ホームに立ち、乗降するお客さんを迎えたり見守ったりしている地元のおばあさんを収めた写真もありました。どこかノスタルジックで温かい気持ちになるローカル線は、普段あまり鉄道を利用しない私にも、行きたい・撮りたい気持ちをくすぐりました。また、車外・車内での撮影時のマナーなどにも言及され、素晴らしい作品たちが生み出されるためには、絶え間ない努力が不可欠なのだな、とひそかに感銘を受けました。瞬間の芸術と、幅広く張られた配慮という名のアンテナ。両方が揃って初めて感動的な作品が生まれることを知りました。

OM SYSTEMアンバサダーの穐田英則さん(手前)
OM SYSTEMアンバサダーの三橋康弘さん(手前)

もう一つ印象に残った点は、OM Workspaceの機能である「カスミ除去」でした。自然の風景と一緒に撮られることが多い鉄道写真は、この「カスミ除去」を活用してあと編集することもオススメとトークの中で語られていました。山々などの自然の風景が美しく写るのだそうです。私も早速手持ちのOM SYSTEMのカメラで試してみたいと思います。

記念品がもらえるじゃんけん大会


OM SYSTEM 河本さん(鉄道部部長)の鉄道愛

イベントを主催したOM SYSTEMの鉄道部部長、河本秀哉(かわもとひでや)さんにもお時間をいただき、写真展についての想いをお伺いしました。河本さんは多くの人に、鉄道を愛する方々が撮った作品の魅力を伝えたいという想いから、今回の写真展やイベントを企画されたのだそうです。ゆえに、鉄道という被写体に特化した場所である「鉄道スクエア」で写真展を開催することがふさわしいと考えた、と語ってくださいました。実は、河本さん自身も50年以上の鉄道ファンであり、四季折々の風景を楽しむことができる鉄道旅行の魅力を熱く語ってくださいました。ちなみに、河本さんのお気に入りの路線は、山の中にある鉄道で、古い駅などが魅力の鳥取の「若桜(わかさ)鉄道」と、山あり海ありの景色が楽しめる長崎の「松浦鉄道」だそうです。行ってみたいです!

OM SYSTEM鉄道部部長の河本秀哉さん

鉄道ファンへのメッセージ

最後に、河本さんは鉄道ファンに向けて「部活動のように、ぜひ一緒に撮って遊びましょう」と話し、共に鉄道撮影を楽しみたい想いを言葉にしました。「OM SYSTEM 鉄道ファンイベント2023 長浜」は、鉄道ファンや写真愛好家にとっての楽しみと魅力が詰まった素晴らしいイベントとなりました。長浜鉄道スクエアでの写真展を体験し、鉄道の美しさと情熱に触れることができました。地元の魅力を発信する私たち「長浜ローカルフォト」メンバーにとっても、良い刺激をたくさんいただきました。ありがとうございました!

今回の取材で使ったカメラ・レンズ
Camera:
OM-D E-M1 MarkⅢ(山内)
OM-D E-M1 MarkⅡ(川瀬)
PEN-F(田中)
Lens:
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II(川瀬)
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO(川瀬、山内)
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO(山内)
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO(川瀬)
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8(田中)

文:川地米亜
写真:川瀬智久、田中仁、山内美和子


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