解説!鳥の鳴き声図鑑#003 ~水辺のセキレイたち~
皆様こんにちは。YouTubeチャンネル「解説!鳥の鳴き声図鑑」のみきと申します。
8月夏真っ盛りということで、毎日うだるような暑い日が続いていますね。水辺で探鳥すると、ちょっとは涼しい気持ちになれるかも…?ということで、第3回目は夏の河川で見られるセキレイの仲間3種類をご紹介します!
トコトコ歩く!ハクセキレイ
まずは、ハクセキレイ。
水辺だけでなくコンビニの駐車場や道路、公園の芝生など、人の生活圏にもよく表れるので、一度は見たことがある人も多いかと思います。
オスの夏羽では背中が真っ黒になり、次に紹介するセグロセキレイと間違われがちですが、その名の通り頬を含む顔全体が白色なのが見分けるポイント。また冬羽やメスの背中は灰色です。
そして最大の特徴は、尾羽を上下にフリフリするこの動き。
<動画:春の公園は野鳥がいっぱい♪野鳥撮影vlog(4:40~)>
とても可愛らしいですが、実は「あなたの存在に気付いてるよ~」と、捕食者に対する警戒…との説も。他のセキレイ類でもこの動きは見られますが、比較的警戒心の薄いハクセキレイではじっくりと観察しやすいかもしれませんね。またすぐに飛び去らずに、トコトコ…と早歩きで移動するのも特徴です。<動画:冬に見る!農耕地の野鳥9種(4:48~)>
声が特徴!セグロセキレイ
続いては、セグロセキレイ。
ハクセキレイが市街地で見られるのに対し、セグロセキレイは川辺や内陸部でもよく見るイメージです。
その名の通り、オスメスともに背中が真っ黒なのが特徴。また顔全体も黒色で、額から眉のあたりにかけて白色が入ります。
セグロセキレイの最大の特徴は、鳴き声。身近なセキレイ3種の中では、唯一鳴き声に濁りが混じります。地鳴きを文字で表してみると、ハクセキレイが「チュチュン!」なら、セグロセキレイは「ジュジュ!」…という感じです。また繁殖期の春先や秋、オスは電線や建物の上など、目立つ場所に止まってよくさえずります。<動画:夏の里山で出会った野鳥(6:13~)>
黄色が可愛い!キセキレイ
最後は、キセキレイ。
最大の特徴でもあるレモンイエローの羽色が、とても可愛らしいですね♪オスの夏羽では喉が真っ黒になりますが、繁殖期が過ぎると冬羽に変わり、オスメスともに喉は白っぽくなります。
繁殖期の春~初夏には渓流や山地で見られることが多いですが、繁殖期を過ぎた夏から冬にかけては、平地で見られることも。
また鳴き声は澄んでいてハクセキレイに似ていますが、「チチン!」とより高音で鋭い声質なのが特徴です。
<動画:梅雨の森林で出会った野鳥6種(5:46~)>
さて、いかがだったでしょうか?ひとえにセキレイと言えど、見られる環境や時期、行動、そして鳴き声まで、さまざまな違いがあることがお分かりいただけたかと思います。ぜひ皆さんも身近でセキレイを見つけられた際、どの種類かな~と観察してみてくださいね♪
また今回、ハクセキレイの映像<動画:春の公園は野鳥がいっぱい♪野鳥撮影vlog(4:40~)>の撮影には、OM SYSTEMさんのフラッグシップレンズM.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PROを使用させていただきました。大きさや重量こそあるものの、背景のボケ感や野鳥の羽毛まではっきり写る立体感が素晴らしく、思わず見入ってしまうような臨場感あふれる映像を撮ることができました。ある程度離れていても綺麗に写るため、野鳥にプレッシャーを与えにくく自然な姿を撮影できる点もオススメです!
文・写真・動画:解説!鳥の鳴き声図鑑 みき
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