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OM SYSTEMとして初参加! 「CP+2023」取材レポート

澄んだ青空に春の気配が少し感じられた2月下旬。カメラと写真映像の展示会「CP+」が4年ぶりにパシフィコ横浜で開催されました。2021年1月にオリンパスがOMデジタルソリューションズ(OM SYSTEM)として事業を開始し、リアル開催として初めて参加する「CP+」となります。

2022年3月の発売以来、好調なフラッグシップ機「OM-1」や新製品の高性能望遠マクロレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」を実際に手に取って試せる機会となった今回のCP+。2023年2月23日、初日の様子をレポートします!

「人生にもっと冒険を」 タグラインを現わしたブースデザイン

みなとみらい駅からおなじみの経路を辿り、久しぶりにやってきたパシフィコ横浜。会場マップを頼りにワクワクしながら入場すると、緩やかにカーブする大きなファブリックに彩られたOM SYSTEMブースが見えてきました!


OMデジタルソリューションズ「OM SYSTEM」ブース

この印象的な装飾に描かれているのは、OM SYSTEMのカメラを手にした写真愛好家が、旅で風景と出会い、花や野鳥を撮るようになり、そして滝や山、星など、フィールドもカメラも撮りたいものも、どんどん深く、広がっていくというストーリー。OM SYSTEMのタグライン、「人生にもっと冒険を」をビジュアルで表現しています。では早速、ブースの中を見て行きましょう!

テーマは「自然風景」「野鳥」「ネイチャーマクロ」

OM SYSTEMのカメラが活躍する被写体、「自然風景」「野鳥」「ネイチャーマクロ」の3つのテーマにブースが分けられ、「OM-1」や「OM-5」などのカメラとそれぞれのテーマに合ったレンズの組み合わせをセッティング。撮りたいシーンに合わせたカメラの機能を試すことができました。

「野鳥」コーナーで人気の望遠レンズを体験!

「野鳥」コーナーでは、「OM-1」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」や「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」の組み合わせなどが試せました。

OM-1」はAI被写体認識AFの「鳥認識AF」や、最高120コマ/秒の高速連写で被写体の素早い動きの瞬間をとらえることができる「プロキャプチャー」機能など、野鳥撮影に便利な機能を搭載。機材が小さく軽いので双眼鏡を片手に歩きながら撮れるというメリットもあり、野鳥撮影ファンに支持されています。

また超望遠PROレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」は1.25倍のテレコンバーターを本体に内蔵し、最大1000mm相当(35mm換算)で撮影が可能。同等の性能の他社レンズに比べて小さくて軽く、レンズ側に搭載された強力な手ぶれ補正機能もあり、野鳥撮影ファンを中心に人気のレンズです。

OM-1HLD-10装着)」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO
AI被写体認識AFの「鳥認識AF」を体験!
ブースの上にも撮影用のかわいい鳥さんが!

「自然風景」に活かせる様々な機能を使って撮影

「自然風景」コーナーでは、撮影の途中経過を確認しながら星の光跡と夜景がきれいに撮れる「ライブコンポジット」機能や複数の画像を重ね合わせ疑似的に露光時間を延ばすことでNDフィルター装着時のようなスローシャッター効果が得られる「ライブND」、複数枚画像を合成することにより、高画素を実現する「ハイレゾショット」などを体験できました。

オーロラや満点の星空など様々なシーンの映像をライブビューで見ながら撮影体験
滝が流れる映像を使って「ライブND」が体験できるコーナー
滝が流れる映像を使って「ライブND」が体験できるコーナー

新製品の90㎜マクロレンズが初お披露目!

「ネイチャーマクロ」のブースでは、2月に発売されたばかりの「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」が初お披露目に! まるで顕微鏡で見たような世界が撮影できるこのレンズは今回の目玉商品。35mm判換算で最大撮影倍率4倍のマクロ撮影が可能で、今までに見たことのない写真が生まれる可能性を秘めたレンズです。

OM-1」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO

超高倍率マクロ撮影でもオートフォーカスでの撮影が可能なため、OM SYSTEMの深度合成機能を使えば、被写体全域にピントの合った写真が簡単に撮れます。レンズは最大径φ69.8×全長136㎜、重さは453g。手に取ってみると、思っていた以上に小さくて軽い!

ブースには昆虫の標本が置かれ、マクロ撮影が試せました。

社員の皆さんにインタビュー!

さてここからは、CP+に参加していたOMデジタルソリューションズの社員の皆さんを直撃。普段のお仕事やOM SYSTEMの魅力、CP+の感想などを聞きました!

まずは様々な機種のカメラとレンズの組み合わせが試せる中央のカウンターでお客様対応を行っていた、商品企画の小山弘樹さんの元へ。小山さんは、3年前まで商品開発に15年在籍し、「OM-1」や「OM-5」などの開発に携っていました。

商品企画の小山弘樹さん

「昨年リアル開催のCP+が中止となったため、ちょうど同時期に発表された『OM-1』は対面の場でお披露目できませんでしたが、ようやく今年、手に取っていただけて嬉しいです」と小山さん。

OM-1」は発売以来、「デジカメWatchアワード2022」や日本カメラ財団による「日本の歴史的カメラ2022」にも選ばれ、業界からも評価の高いカメラ。画像処理エンジンやイメージセンサーも一新し、全面的に前モデルより進化した「OM-1」は、通常のカメラよりも長い開発期間をかけて生み出されたとのことです。

「ボディのデザインでこだわったのは握った時のフィット感。滑らかな曲面をつなぎ合わせているので手のなじみがいいんです。ペンタ部も曲面になっているのが分かりますよね。角や隅をなくすことで細部にホコリがたまりにくいなどのメリットもあるんですよ」(小山さん)

オリンパスからOM SYSTEMに変わって以降、OM SYSTEMになっても変わらない魅力は何でしょうか?

「技術的な面でいうと、強力な手ぶれ補正機能や防塵防滴性能はOM SYSTEMならではの一番の強み。社風で言うと…すごくまじめなところですね。しっかりお客様のことを考えながらモノづくりする会社であるところは変わりません」(小山さん)

開発担当者からこんなお話が聞けるのも、様々な部門のメンバーが集まるCP+ならではです。

そして次にお話を伺ったのは「自然風景」コーナーを担当していた営業企画、新規事業開発の篠原明大さん。自身も家族を撮影したり、自転車に乗ったり、山に登って星を撮ったりとアクティブにカメラを楽しんでいる篠原さんは、来場された方のリアルな撮影の悩みや相談に親身に答えていらっしゃいました。

営業企画、新規事業開発の篠原明大さん

「一般の方の声は大事にしていて、いい声も厳しい声もヒアリングして共有するようにしています。リアルでお話すると、人それぞれ違ったニュアンスもわかるからいいですよね。今年のブースの個人的な見どころは、写真家やアンバサダーの皆さんの作品が製品の近くに展示されているので、イメージしながら見ていただけるところ。そして90㎜マクロですね。これまで撮れなかった世界が撮れるようになる、貴重なレンズになると思います」(篠原さん)

マイクロフォーサーズで撮影した写真のクオリティを直で確認できた、大きなサイズの作品展示も

そして受付を担当していたのは、入社5年目の関谷晴也さんです。普段はSNSやメールマガジン、アプリなどで情報を発信する仕事をしています。

「マーケティング東アジア」CXマーケティング戦略の関谷晴也さん

「入社して1年目でCP+を経験したのですが、2年目からコロナ禍でリアル開催が中止になってしまって。そのタイミングで営業からマーケティングに移り、リアルではなくオンラインで情報を伝えるお仕事になりました。発信はできるけどちゃんと伝わっているか不安もあったので、久しぶりのリアルの場でお話できるのがすごく嬉しいですね」(関谷さん)

OM SYSTEM MEMBERS会員来場特典として
アンケートに答えると受付でもらえたオリジナルエコバッグ

最後に広報の吉野剛彦さん、そして今回のOM SYSTEMブースを作り上げた、CP+事務局の清水康雄さん、菅野幸男さんにもお話を聞きました。

(左)「マーケティング東アジア」部長 清水康雄さん  
(中)「マーケティング東アジア」広報 吉野剛彦さん  
(右)「東アジア地区統括」SeniorExpert 菅野幸男さん

「ようやく戻ったという感じですね」とにこやかに話すのは広報の吉野さん。吉野さんは各地で行われる撮影イベントを担当。一時はコロナ禍で少なくなったイベントなども徐々に増えつつあり、いま力を入れている野鳥の撮影イベントを、鹿児島県出水市にあるクレインパークいずみや滋賀県長浜市にある湖北野鳥センターと一緒に開催するなど、全国を駆け回っています。

そして清水さんは今回のCP+の責任者。「普段OM SYSTEMのカメラを使っている人がわざわざ足を運んでくれて、わからないことや、叶えてほしい要望などを聞かせてくださり、コミュニケーションが取れるようになって嬉しいですね。今回はお客様と社員が直接ゆっくり話せる場をテーマに、ブース作りをしました」(清水さん)

4年ぶり13回目となるCP+のすべてに参加している菅野さんにもコメントを頂きました。

「2021年10月にOM SYSTEMブランドを発表して、OM-5でカメラのロゴも変わりました。まずはこのブランドを皆さんに知っていただきたいです。そして昔からのお客様との再会や、ブランドやカメラが変わったことによる新しいお客様との出会いを楽しみたいです」(菅野さん)

CP+は「同窓会のような場所」と語る人も多く、カメラや写真、趣味の話が尽きない、終始にぎやかな会場でした。

OM SYSTEMのタグラインが入ったおそろいのパーカーを着て「冒険スタイル」で参加していた社員の皆さん、4日間お疲れさまでした!

OM SYSTEM PLAZAではトークをライブ配信

今年のCP+のトークイベントは、CP+2023会場に用意されている「プレゼンテーションステージ」「わたしの自由区ステージ」のほか、OMSystem JP(YouTube)でスペシャルトークステージを配信。新宿にあるOM SYSTEM PLAZAでライブ配信を行い、会場では生で写真家のトークライブを聞くことができました。

24日(金)13時からOM SYSTEM PLAZAでライブ配信された
写真家 桃井一至「〜もっと楽しくなる〜 OM SYSTEM」会場の様子
(左)OM SYSTEM GALLERY担当の香嶋晃さん
(右)OM SYSTEM PLAZA長を務める池田茂徳さん

OMSystem JP(YouTube)でのCP+2023スペシャルトークステージは、新製品の『M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO』の紹介のほか、エントリー機からハイエンド機に至るまで、17名の写真家による様々なジャンルの幅広いコンテンツを配信しています。昨年までは完全にオンライン配信のみでしたが、今年は生配信することにより、会場でもハイブリッドで楽しめるイベントになりました」(池田さん)

「OM SYSTEM GALLERYは、2週間単位で写真展を開催し、週末などにトークイベントも行っています。それに加えて、撮影会などのイベントも徐々に再開していますので、ぜひ遊びに来てください」(香嶋さん)

OM SYSTEM PLAZAは新製品の「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」はもちろん、様々なカメラやレンズ、アクセサリーなど、販売店に置かれていない製品も見て試すことができます。ファームアップサービスなども事前予約制で実施(月曜日/有料)。ギャラリーでは写真家の本格的な作品も楽しめるので、ぜひOM SYSTEM PLAZAへお越しください!

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文:安藤菜穂子
写真:竹中あゆみ

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