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OM SYSTEM 鳥研 ~ 野鳥を愛する社員有志による野鳥写真の啓蒙活動 ~

はじめまして。OM SYSTEM 鳥研の辻岡将太です。
このnoteではOM SYSTEM鳥研の活動と、2023年11月に開催した「OM SYSTEM PLAZA 野鳥フォトウィーク」についてお話します。


■ OM SYSTEM 鳥研とは

OM SYSTEM 鳥研(以下、鳥研)は、2020年に野鳥好きな社員で結成された有志の集まりです。現在はOMデジタルソリューションズ社員とオリンパス時代の社員を含むOBの15人で、野鳥写真の楽しさを伝えるとともに、野鳥撮影のマナーを啓蒙する活動をしています。

OM SYSTEM鳥研ロゴマーク

カメラの進化により、以前より簡単に野鳥の撮影ができるようになりました。野鳥撮影を始める人が増えるのは嬉しいことですが、我々が一番伝えたいことはカメラのことではなく、まずは、野鳥のことを知っていただきたいということです。野鳥撮影をするということは、少なからず鳥の生息環境に立ち入るということになります。鳥にストレスを与えないように、まずは鳥のことをよく観察して、鳥が撮影者のことを意識することなく自然体で振る舞える状況で撮影していただきたいと思います。

また、鳥のことだけでなく、撮影場所の近隣に住む方々への配慮も必要で、鳥研では、野鳥撮影マナーも啓蒙しています。

■ 野鳥撮影のマナー

■■ 野鳥撮影時の注意点 ■■
1.撮影のために餌付けなどの環境の改変をしたり、録音した野鳥の声を流して誘引することはやめましょう。野鳥たちの自然な行動や生活を妨げてしまいます。

2.営巣中の野鳥たちはとても敏感です。大勢で巣を囲むことや、巣やひな、巣立ち直後の幼鳥などの写真の撮影・公開は控えましょう。

3.撮影地周辺の住民や、他の公園利用者への気遣いも忘れないようにしましょう。

4.撮影地の情報の取り扱いは慎重に行いましょう。特に巣やねぐらのように、逃げ場がない状況では注意が必要です。(画像に付加されたGPS情報は、OM Workspace で現像時に削除することが可能です。)

5.野鳥たちは自然の中で暮らす生き物です。彼らの生活を邪魔しないよう、ゆとりをもって撮影しましょう。また、双眼鏡などを使ってよく観察することが、よりよい撮影に繋がります。

6.野鳥撮影でフラッシュを使用すると、野鳥たちを驚かせてしまいます。
  暗い場所ではフラッシュ使用を避けてISO感度を上げて撮影しましょう。

■ 「OM SYSTEM 野鳥写真展」

毎年、「OM SYSTEM PLAZA 野鳥フォトウィーク」を開催しています。鳥研では、OM SYSTEM PLAZA内にある写真展示スペース「Creative Wall」にメンバーの作品を展示するとともに、トークイベントなどを実施しています。

2023年の「OM SYSTEM 野鳥写真展」では10名のメンバーが写真を展示し、来場された野鳥を愛する方々と会話に花を咲かせました。

最近のカメラでは以前は撮れなかったような決定的瞬間を撮れるようになりましたが、この写真展では、機材の凄さをアピールするものではなく、できるだけ野鳥と生息する環境を捉えたものや、野鳥愛好家としてその鳥に出会えたときの感動を、野鳥を愛する人に伝わるような作品を展示しています。

■ 「野鳥 撮影体験会」

今年11月、鳥研メンバーの企画でOM SYSTEMゼミ「野鳥撮影体験会」を開催しました。「OM-1で野鳥を撮ってみたい」、「望遠レンズを検討しているけど一度使ってから購入したい」という方々から、要望を頂いておりましたが、コロナ禍もあり、実際にフィールドでOM SYSTEMの最新ミラーレス一眼と超望遠レンズを体感頂く機会が無かったため、みなさんに最新OM SYSTEMの進化を体感頂きたく鳥研メンバー中心で開催しました。

● 開催日時:2023年11月23日(木・祝) 10:00-12:00
● 場所:石神井公園(東京都練馬区)
● 定員:10名
● 貸出機材: OM SYSTEM OM-1
 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO

野鳥を脅かさないように5名ずつのグループに分かれて、野鳥観察・撮影を行いました。貸出レンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」の3種類。特に「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25x IS PRO」レンズは普段屋外撮影での貸し出しがなく、屋外で撮影体感できる貴重な機会に参加者のみなさん目を輝かせていました。

撮影時間は午前中一時間ほど。当日は天候にも恵まれ、自然に囲まれたフィールドで野鳥探索を楽しみました。

撮影中、カワセミが何度も目の前を飛び交い、鮮やかな青色の羽に目を奪われました。参加者からは「カワセミを見たのは初めて」、「可愛い姿が撮れてうれしい」など喜びの声がたくさん飛び交いました。

撮影:田中博(OMデジタルソリューションズ)

OM-1のAI被写体認識(鳥)や、瞬間を逃さないプロキャプチャーモードを試していただきました。中にはカワセミの飛翔シーンや、サギが魚を飲み込む瞬間を撮影できた方もいました。

撮影:田中博(OMデジタルソリューションズ)

時間はあっという間でしたが、「カメラの設定方法を現場で教えてもらえてよかった」「またイベントを企画してほしい」「OM-1と望遠レンズの組み合わせは野鳥撮影に最適だ」と喜びの声を頂いたことが印象に残っています。

また午後はOM SYSTEM PLAZAにて「鳥の鳴き声クイズ」を開催。
野鳥を探すときは眼だけではなく、耳でも探すことをご存じでしょうか。耳を澄まし、野鳥の声がする方向をよく見て探します。本イベントは身近な鳥、秋冬の鳥を中心に鳴き声を全10問出題して、野鳥への理解を深めていただきました。

解説は野鳥写真家の中村利和先生
身近な鳥でも裏話を交えながら紹介いただきました。

ここではいくつか紹介したいと思います。
まずはヒヨドリ。「ヒーヨヒーヨ」と鳴く姿を街中で見かけたことがある人も多いと思います。よく見かけるヒヨドリですが、実は日本を中心に分布しており、海外のバードウォッチャーに人気なのだとか。
普段は小鳥を追いかけまわしているヒヨドリですが、なんだか愛らしく思えてきますね。

特に難しかったのが、ジョウビタキとルリビタキの聞き分けです。
ともにスズメ亜目 ヒタキ科。「ヒッ、ヒッ」と鳴くのが特徴的です。
参加者の皆様を悩ませる意地悪な問題でしたが、ジョウビタキの名前の由来にもなった火打石を打ち合わせるような「カッ」という音が聞こえると、参加者からも正解の声があがりました。

鳥の鳴き声についてもっと知りたくなった方は、OM SYSTEM noteの「鳥のきもち」マガジンに、YouTuber「解説!鳥の鳴き声図鑑」さんによる鳥の鳴き声解説が綴られていますので是非ご覧になってみてください。

中村先生の楽しい解説もあり、参加者の皆様が感心されている姿が印象的でした。これからもOM SYSTEMとともに野鳥探索も楽しんでいただけますと幸いです。

OM SYSTEM鳥研では、これからも野鳥観察と撮影の楽しさ、撮影マナーの啓蒙を続けていきます。

文:田中博、辻岡将太
写真:田中博、辻岡将太

今回の取材で使ったカメラ・レンズ
Camera:OM SYSTEM OM-1
Lens:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
           M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS

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